2020年1月24日公開の映画『ロマンスドール』完成披露試写会が18日、都内で行われ、高橋一生、蒼井優、三浦透子、きたろう、タナダユキ監督が出席した。

映画『ロマンスドール』完成披露試写会に出席した高橋一生、蒼井優(左から)

映画『ロマンスドール』完成披露試写会に出席した高橋一生、蒼井優(左から)

一目で恋に落ち結婚した妻との日々を描き、型破りな設定とセンセーショナルな展開に多くの話題と共感を呼んだ、タナダユキの小説 『ロマンスドール』。本作は原作者でもあるタナダユキ自らが脚本と監督をつとめ、高橋一生と蒼井優が演じた一組の夫婦を通して、変わりゆく男女の感情をリアルに映し出す。

蒼井とは19年ぶりの共演にして初めての夫婦を演じた高橋は「蒼井さんとはご一緒したいとずっと思っていたので、まさか夫婦の関係性でご一緒できるとは思ってもいませんでした。最初は『リリイ・シュシュのすべて』(2001年公開)で初めてお会いしたんですが、その時蒼井さんは14歳で僕は20歳を過ぎていました」と当時を懐かしく振り返り、「ご一緒できて本当にうれしかったです」と笑顔を見せた。

蒼井は「初めての現場で何も知らない状態の私を一生さんは見ていらっしゃるので、『リリイ・シュシュのすべて』でご一緒した方は地元の知り合いみたいな感覚で親近感があるんです。今回も現場で"一生くん"と呼ばせてもらいましたが、途中でハッとしてすごい先輩なんだなと。でも今更"高橋さん"と呼ぶのも変ですから、14歳の無礼さを未だに持ちつつ、恐る恐る"一生くん"と呼びました(笑)」と話すと、高橋は「うれしかったですよ。地元の感じで。地元の覇気のないお兄ちゃんみたいで良かったです」と再会を喜んだ。

蒼井の役者としての印象について高橋は「お芝居をさせていただく時に会話はキャッチボールだからと演出家に言われるんですけど、蒼井さんとお芝居するとジャグリングのように玉が常に行き交っている感じなんです」と感想を述べると、きたろうから「エッチしているときも?」と質問されて「エッチしている時もジャグリングですよ」と回答。その答えにきたろうは「あれはもっとエッチになって欲しかったんだけど、キレイなんだもん。2人がリアルだと思うのは、お互いに恥ずかしそうなのよ。それが良いんですよね。2人が恋に落ちる瞬間も俺の中ではものすごくリアル」と高橋と蒼井の演技を絶賛した。

高橋ときたろうのやり取りに思わず笑みをこぼしていた蒼井も、高橋の演技について「もう心でお芝居されているということと、技術で持っていくという両刀の方なので無敵だと思いました。瞬発力で行くところは行くし、そうじゃない持続力も技術の裏打ちとしてあるので、ご自身の状態がどうであれ、理想のところにたどり着かれるんです。私は一生さんの台詞を聞いて素直に返すだけでした」と称賛していた。映画『ロマンスドール』は、2020年1月24日より全国公開。