京浜急行電鉄は16日、産業道路駅、花月園前駅、仲木戸駅、新逗子駅、羽田空港国際線ターミナル駅、羽田空港国内線ターミナル駅の計6駅について、2020年3月14日から駅名を変更すると発表した。

  • 京急線の6駅で来年3月14日に駅名変更(看板デザインはイメージ)

京急電鉄は創立120周年記念事業として、沿線地域の活性化につなげることを目的に、町名や地域シンボルと利用者の利便性などを総合的に判断し、産業道路駅、花月園前駅、仲木戸駅、新逗子駅の4駅の駅名を変更する。羽田空港国際線旅客ターミナル等の名称変更にともない、羽田空港国際線ターミナル駅、羽田空港国内線ターミナル駅も同じ日に駅名を変更する。

産業道路駅は「大師橋(だいしばし)駅」に変更。京浜急行大師線連続立体交差事業における駅の地下化を機に、神奈川県川崎市と東京都大田区を結ぶ架け橋とされ、地元シンボルのひとつでもある大師橋を駅名に採用することで、新しいまちづくりのさらなる契機とするためと理由を説明する。

花月園前駅は「花月総持寺(かげつそうじじ)駅」に変更。かつて東洋一の遊園地として、その後は競輪場としてにぎわいを見せた「花月園」だが、2010年に競輪場が閉場し、現在は新たなまちづくりが計画されている。その一環として、駅から徒歩7分の場所にあり、曹洞宗大本山として全国に知られる「總持寺」を駅名に入れ、地域活性化につなげるためと駅名変更の理由を説明している。なお、正式表記は「總持寺」だが、駅名は通用字体の「総」を用いる。

仲木戸駅は「京急東神奈川(けいきゅうひがしかながわ)駅」に変更。JR東日本の東神奈川駅と隣接していながら、駅名が異なることで乗換え可能な駅として利用者から十分に認知されていないこともあり、「京急」を冠した上で同駅名とし、乗り間違いを防ぎつつ利便性を高めるとしている。

新逗子駅は「逗子・葉山(ずし・はやま)駅」に変更。ブランド力のある逗子と葉山を合わせた駅名に変更することで、三浦半島のさらなるイメージ向上と定住人口・交流人口増による地域活性化を図るという。同駅は羽田空港から直行する電車の終端駅でもあり、行先として駅名が表示されることにより、多くの利用者に保養地、景勝地である葉山へのアクセスポイントでもあることを広く認知してもらうねらいもある。

これら4駅に加え、羽田空港国際線ターミナル駅は「羽田空港第3ターミナル(はねだくうこうだい3たーみなる)駅」に、羽田空港国内線ターミナル駅は「羽田空港第1・第2ターミナル(はねだくうこうだい1・だい2たーみなる)駅」に、それぞれ変更する。