――テレビシリーズでは「仮面ライダー滅」に変身してゼロワンたちと戦っていますが、映画でも仮面ライダー滅の活躍はありますか?

もちろんあります。滅や迅が仮面ライダーに変身した際、『ジオウ』のキャストたち、特にウォズ(演:渡邊圭祐)のリアクションにもご注目してください。

――仮面ライダー滅のスーツアクションを務められている高岩成二さんは、平成仮面ライダーシリーズで歴代の"主役"ライダーを演じてこられた方ですが、テレビシリーズの撮影に入られたときから砂川さんはそのことをご存じでしたか?

最初にキャスト全員がアクション練習を行ったとき、ペアを組んでくださったのが高岩さんだったんです。「ハイみんな集まって~。敵のボスの人は~?」と呼ばれたので僕が行ったのですが、そのときは高岩さんが仮面ライダー滅を演じられるなんて知らなくて、すぐ後で「高岩さんってこんなにすごい方だったんだ!」と驚き、尊敬の念を抱きました。ストレッチをやっていただいたときはけっこうキツかったなあ。僕は体が固いものですから(笑)。このときだけのペアだと思っていたら、変身前・変身後合わせで練習してくださっていたんですね。高岩さんは自分の父と同じ年齢でもありますし、今でもお話するときは緊張してしまいます。

――撮影現場で仮面ライダー滅とご一緒する機会もあると思いますが、高岩さんの"凄さ"を感じた瞬間なんてありますか?

たくさんありますね。仮面ライダー滅としてたたずんでいる際の強烈な存在感もそうですが、劇場版を撮っているとき、僕の変身ポーズと同じ動きを高岩さんがピタッと合わせられたのが凄かったですね。本当に、僕の動きと寸分たがわぬポーズだったので、杉原(輝昭)監督ほか、スタッフのみなさんからどよめきが起こりました。

――ご自分の"変身後"の姿である仮面ライダー滅については、どんな印象をお持ちですか?

はっきり言って『ゼロワン』のどの仮面ライダーよりもカッコいいと思っています(笑)! 僕の好きな色「紫」のライダーというのもいいですね。全体的にゼロワンよりゴツくて、強者の存在感があります。そんな外見に高岩さんの演技が加わって、ちょっとした仕草にも強さを感じさせてくれます。

――『仮面ライダージオウ』のキャストさんたちとの交流はありましたか?

滅の出番としては、ゲイツ役の押田(岳)くんとのアクションシーンがあります。事前に2人でアクション練習をやったのですが、そのとき押田くんと話しましたね。僕は人見知りというか、自分から声をかけられないタイプなんですけど、押田くんは仮面ライダーの先輩として、気さくに声をかけてくださって。そのとき僕は「あっ、いい人だ!」と思いました(笑)。その日、一緒にご飯を食べに行ったりして、ずいぶん仲良くしてもらいました。年齢は僕のほうが上なのですが、やっぱり押田くんから仮面ライダーとしての"最強感"が出てるんです。すごいオーラを感じました。