俳優の佐藤二朗が、テレビ東京系2020年4月クールのドラマ24『浦安鉄筋家族』(毎週金曜24:12〜)に主演することが2日、明らかになった。

  • 佐藤二朗

    佐藤二朗

同作は浜岡賢次による大人気コメディ漫画で、千葉県浦安市に住むパワフルな一家・大沢木家がや近所に住む仲間達が“常に全力”で様々な出来事を巻き起こす。佐藤はとにかく超テキトーでだらしがない大沢木家の大黒柱・大鉄を演じる。監督は『おっさんずラブ』シリーズの瑠東東一郎、脚本はヨーロッパ企画の上田誠が担当する。

また俳優・タレントにもファンの多い大人気原作の実写化だけに、「出演したい!」という心当たりのある俳優・タレントからも自薦・他薦問わずテレビ東京へ問合せを受け付ける。

(C)浜岡賢次(秋田書店) 1993

佐藤二郎 コメント

25年以上も連載が続く大人気漫画が原作ということで、「俺が主演でエエんかいな」というのが正直な感想です。しかし僕が演じる大鉄は「とにかく超テキトーでだらしがない」人。これは、もう、役作りは不要。なんなら演じることも不要。なにせ「精神年齢8歳の50歳児」の僕です。たまに、というか常時「ふにゃふにゃ」してる僕です。テレ東さんと手を携え、地上波のギリギリに、ふにゃふにゃしながら挑みたいと思っています。

原作者 浜岡賢次 コメント

・ドラマ化の話を聞いた時の気持ち

問題が多くて絶対無理だよ~。

・大鉄に対しての気持ちや思い入れは? 佐藤二朗への期待は?

初期は全然思い入れが無かったんですが、自分が父親になって180度変わりました。今では自分と重ね合わせて楽しく描いています。佐藤二朗さんはイメージ通り!! カートンごと煙草吸ってもらえるのかな〜?

・視聴者へのメッセージ

汚いドラマになったらゴメンなさい

監督・瑠東東一郎 コメント

「テレ東史上最大の問題作にして下さい」プロデューサーからの第一声がこれです。「そんなオーダーのパターンある?」と思いつつ、非常に熱く燃えております。『浦安鉄筋家族』は僕らの世代にとっては伝説のマンガです。この最高にぶっ飛んだ世界観に共に挑むのは、10年来の盟友であるヨーロッパ企画の上田さん。これで楽しくないワケがありません。座長である佐藤二朗さんとお仕事するのは初めてですが、ずっと憧れていたモンスターです。その魅力の全てを作品に詰め込んで、前代未聞の問題作に昇華出来ればと思います。〝笑い〟のその奥に。家族ならではの〝やわらかいもの〟を描ければと思います。是非ご期待下さい!

脚本・上田誠(ヨーロッパ企画) コメント

『浦安鉄筋家族』31巻を繰りかえし読む日々です。ドラマ化の仕方がなかなか分からないから。ドラマ化できないギャグや、できるけど数億円かかるシーンが山ほど出てくる原作なんです。彼らはこの漫画の浦安の中で徹底して「生活」をしています。ところが鉄筋家族なので、彼らにかかると禁煙が、家庭訪問が、孫を抱くことが、なんでだと思うほどエクストリームなことになるんです。そういうエクストリームなホームコメディにできたら。1話の1シーン目から、撮影できるのかなこれ、という場面になりましたけど、瑠東監督と佐藤二朗さん、そしてキャストの皆様の家族愛にも似たチームワークで乗り越えてくださるでしょう。
生活!生活!!生活!!!

藤田絵里花プロデューサー コメント

一年後、この六本木テレビ東京のビルに私の姿は無いかもしれません...。
そんな覚悟で、この「実写版・浦安鉄筋家族」の制作に臨ませていただいております。
原作は、人間が投げられたり、食べられたり、凍ったり、漂流したり...とにかくハチャメチャです。地上波のコンプライアンスが厳しくなってきた昨今、一番実写化に向いていない作品なのではないかとも思います(笑)。がしかし、その中に垣間見える<浦安>に住む人々の生活感やご近所関係がどこか愛らしい作品でもあります。「テレビ東京にしかできない」いえ、浦安市出身で原作をこよなく愛する「私にしかできない」ドラマ作りにチャレンジしたいと思います。
「役作りは不要!」と言い切るほどの大鉄ソウルを持った佐藤二朗さんに、『おっさんずラブ』で純愛とコメディを絶妙なバランスで描く瑠東監督。さらに、原作を尊重しつつも独自のテイストを加え“ドラマ版”を見事に創り上げてくれている脚本の上田誠さん。この素晴らしい布陣でお届けできる『浦安鉄筋家族』に、是非ご期待いただけたらと思います。
一週間を終えた金曜の深夜にすべてを忘れて手放しで笑い、楽しい週末を迎えられるような作品にできればと思います。テレビ東京はどこまでやれるのか!?是非ご注目いただけたらと思います。

阿部真士チーフプロデューサー コメント

テレビ東京制作局ドラマ室の最終兵器・藤田のプロデューサーデビュー作です。
「わたし、7年連続でおみくじは大吉を引いています!」という言葉に押されて勢いで企画を通しました。ちょっと常識からズレていて、漫画の中から出てきたみたいな新人プロデューサーが全力でコンプライアンスに挑むので色々問題はあると思います。ですが、浦安を愛してやまない気持ちに免じて大目に見ていただければ幸いです。