女優でタレントの岡田結実が、2020年1月スタートのテレビ朝日系新ドラマ『女子高生の無駄づかい』(毎週金曜 23:15~24:15 ※一部地域除く)で主演を務めることが28日、明らかになった。

  • 左から中村ゆりか、岡田結実、恒松祐里、町田啓太 -テレビ朝日提供

このドラマの原作は、漫画家・ビーノ氏の同名コミック。「バカ」「ヲタ」「ロボ」という特徴的な呼び名のJK(=女子高生)たちが、男子ゼロの女子高という独特の空間の中で、青春を浪費していくシュールで残念な毎日を描いており、今年にはテレビアニメ化もされた。

岡田は「バカ」こと田中望を演じ、役に合わせて長かった髪もバッサリ切り、「ぶっ壊れる気満々です!」と気合十分だ。

また、女優・恒松祐里が「ヲタ」こと菊池茜、女優・中村ゆりかが「ロボ」こと鷺宮しおりを演じ、俳優・町田啓太が担任の佐渡正敬を演じる。

そして、田辺茂範氏(劇団 ロリータ男爵)、矢島弘一氏(劇団 東京マハロ)、角田貴志氏(劇団 ヨーロッパ企画)、山田由梨氏(劇団 贅沢貧乏)、安藤奎氏(劇団 アンパサンド)、玉田真也氏(劇団 玉田企画)といった脚本家が、毎話交代で脚本を執筆し、『おっさんずラブ』『民王』の山本大輔氏、『過保護のカホコ』『同期のサクラ』の日暮謙氏らが演出を担当。

『おっさんずラブ』を手掛ける貴島彩理プロデューサーが、今年1月クールに放送された『私のおじさん~WATAOJI~』に続いて、岡田とタッグを組む。貴島氏にとっては、初の原作のあるドラマだ。

岡田らキャスト陣と原作者・ビーノ氏のコメントは以下の通り。

岡田結実
私が演じる「バカ」は本当にバカだなー!っていうのが第一印象でした(笑)。でも高校時代、「私もこんなことやってたな」って懐かしくなりましたし、それを演じさせていただけることはめちゃめちゃうれしくて「よし、ぶっ壊れよう!」と思いました。でも周りのみんなには「役作りしないでもいけるじゃん」って言われたので、「なにくそ!」って思いながら今、ここにいます(笑)。
今日メイクをして制服を着たら、恒松さんも中村さんもすっかり「ヲタ」と「ロボ」として存在していて、「すごい!これがほんまもんの女優さんや!」って感動しました。
「バカ」は憎めないキャラで、かつシンプルに面白い。でも“憎めない”という部分を外してしまうと、ただの嫌われ者になってしまうので、そこはしっかりと押さえつつ、何も考えずに挑みたいと思っています。今回の役のために、髪の毛もバッサリ切ったんです!
小さい頃以来のショートカットなので、自分でも朝起きて鏡を見るたびに「おおおお!」って驚いています(笑)。ただ家族からは不評…。皆さんには髪型も含めて愛してほしいです(笑)。
この作品をドラマ化し、私が出演させていただくというお話を聞いた時、本当にたくさんの方々の魂や愛情を感じました。ご覧になる方々にも「こんな高校時代過ごしていたな」とか「女子校ってこんな感じなんだ」なんて思いながら見ていただきたいですし、もしかしたら男性の方々が抱いているかもしれない“女子校への淡い夢”みたいなものは、もうぶち壊していきたいと思っています。
「この子たち、残念すぎる!」って思われながら、皆さんの金曜日を笑いに変えたいと思います!

恒松祐里
私は通っていた学校が共学だったので、女子校ならではの、パンツなど気にせず、みんな家みたいにグータラしているという感じに憧れがありました(笑)。なので、それを演じられるのはすごく楽しみです。ただ、この作品には変なキャラクターしかいないので(笑)、その世界観をうまく作れたらなと思っています。私は実生活だとツッコむよりはツッコまれることのほうが多いので、今回の役は挑戦です。「ヲタ」は基本、「バカ」のツッコミ担当。たぶんエネルギーをたくさん消費すると思うので、ご飯をいっぱい食べて、頑張って力を付けたいと思います!
岡田さんはテレビで見ていた通りの元気で明るい方という印象だったのですが、思ったより人見知りなことにびっくりしました! でもきっとこの化けの皮を剥がしていったら、控室とかでももっと騒がしくなりすぎて、スタッフさんに怒られたりしちゃうかなって ドキドキしています(笑)。
これまでここまでの“コメディーの学園モノ”に出演したことがなかったので、お芝居をしていく中で表情や声でもうまく遊べたらいいなと思います。普段はどちらかと言うとボケ派の私が、ツッコミに転じますので、“世界一岡田結実を制御できる女”を目指して頑張ります!

中村ゆりか
原作と台本を読み、そのぶっ飛んでいる世界観がすごくてびっくりしました。私は共学に通っていたので、女子校ってどういう感じなんだろうという好奇心はありました。
私と「ロボ」は比較的近いかもしれない。さすがに感情が死滅しているところまでは行っていないですけど(笑)。今回のこの役をいただいたときは、よっしゃ!って思いました!
岡田さんとは今日初めてお会いしたのですが、お芝居の面でも新しいものをいろいろと投げかけてきてくださるので、私も何かしないと!という刺激をいただきました。いろいろと楽しい案が生まれそうで楽しみです。
女子高生の役はいつぶりだろう、と少しドキドキしています。これから3カ月間、新たな学園生活を送るような気持ちでいます。見てくださる皆さんも一緒に1話1話楽しみながら金曜の夜を過ごしていただきたいですし、私も“世界一の無表情女”として作品に存在したいと思います。

町田啓太
このお話は、女子高生たちが時間を無駄に費やしているお話ですが、実は僕が演じる「ワセダ」は“大人の時間”を一番無駄に費やしているキャラクターです。「こういう大人になっちゃいけないな」と笑いながら見ていただけたらと思います。
「ワセダ」は、共通点があったらヤバい男ですよね(笑)。とにかく残念なところが多い…。でも、その“残念”をひたすらに極めていきたいと思います。
女子高生と関わる、というシチュエーションがなかったのでそれだけでも新鮮。「こんなことをするんだ」「こんな過ごし方をしているんだ」ということを、ドラマを通して知っていけたらいいなと思っています。見てくださる皆さんも、「あー、こういう頃があったな」「同じようなことしてたな」って思いながら楽しんでいただきたいです。
教師役ではあるのですが、教師らしからぬぶっ壊れた大人をしっかりとご提供したいと思います。大人でもぶっ壊れたいと思っている人は多いと思うので、一周回って「ぶっ壊れるのもいいかも」「無駄な時間もいいかも」と思ってもらえるように演じていきたいと思います!

ビーノ氏
アニメ化に続き、このような素晴らしい機会を作っていただき本当にありがとうございます。
『女子高生』って、「キラキラしている」「存在がかわいい」「流行の最先端」と、どこか神格化された存在だとも思いますが、「…いや、実際はこんなもんだよ!!」と声を大にして叫んでいるのが『女子高生の無駄づかい(通称:女子無駄)』です。
というのも、この作品の登場人物は皆どこかしら残念な一面やコンプレックスを抱えているのですが、基本的にはそれを克服したり努力したりすることはありません。意識低い系女子たちが集まったクラスで、意識低い会話を繰り広げる、意識低い日常の連続です。
でも、だからこそ共感してもらえるポイントがあったり、笑えたり、元気をもらえるのではないかと思います。その空気感は、漫画、アニメよりも実写ドラマの方がよりリアルに伝わると思うので「早く観たい!」と今からわくわくしています。
ぜひ、個性豊かな女子高生たちを眺めつつ、「あるある」と「ねーよ!」の反復横跳びを楽しんでいただきたいと思います。