NTTドコモ、埼玉高速鉄道、ビズライト・テクノロジー、LIVE BOARDの4社は、鉄道車両内でリアルタイムな環境変化に応じ、動的に表示内容や広告を切り替えられるダイナミックDOOH(Digital Out Of Home)事業を推進することで合意したと発表した。

  • 埼玉高速鉄道の車両内における「ダイナミックビークルスクリーン」設置イメージ

この事業では、ビズライト・テクノロジーが開発したデジタルサイネージ「ダイナミックビークルスクリーン」を使用する。車両内にカメラとIoT機器を搭載し、車内の混雑状況や乗客の性別・年代、温度・湿度などをAIで解析。車両内の環境変化に応じた広告や情報をドコモのLTE回線を通してリアルタイムに表示する。AIで解析したデータをもとに、特定の個人を識別することなく、乗客がどれだけ広告を目にしているか計測することもできる。

ドコモのLTE回線で車両外の天気や災害などの情報を取得し、リアルタイムに表示する機能も搭載。ゲリラ雷雨など天候情報の表示、災害発生時の緊急情報の表示も可能になる。日本初となるインプレッション(広告視聴数)販売型のDOOH広告配信も実現。広告視聴数はデジタルサイネージに搭載したカメラで計測して算出するという。

埼玉高速鉄道では、車両に搭載している既存のデジタルサイネージ機器を2020年4月までにすべて「ダイナミックビークルスクリーン」に入れ替える予定。11月中旬から順次、設置を進めるとしている。