お笑い芸人のスマイリーキクチが、3日にAbemaTVで配信されたインターネット番組『Abema的ニュースショー』(毎週日曜12:00~14:00)で、首里城火災のデマについて語った。

  • スマイリーキクチ

    “首里城火災デマ”に苦言を呈したスマイリーキクチ (C)AbemaTV

10月31日に発生した、沖縄・首里城の火災。ネット上では様々なデマが拡散し、「犯人は僕です」と嘘の自白動画をアップした“不謹慎YouTuber”まで現れている。

過去にデマを拡散されて誹謗中傷を受けた経験のあるスマイリーキクチは、「大きな事件や災害が起きると、必ずデマが付随する。デマがネットで起きてしまうのは、『自分は人よりもこういうのを知っているんだ』と思うと人間って人に言いたくなっちゃうんです。そういう欲求が、ネットだと言葉として拡散してしまう」と背景を説明。

「今回、僕もいろいろ見たんですけど、(憶測による)火災の犯人っていっぱいいるんですよね。みんなが犯人探しをやっているので、それを安易に拡散するという怖さがある」と警鐘を鳴らし、悪質なケースはこれまで数多く報道されてきたこともあって、「まだやるんだ」と辟易。「情報を拡散する上では、『この人が犯人』と書かれると、量が多いとそれが断定になってしまうんですよね」とその心理状態を分析し、「サイト運営会社も、ああいう人を使わせないようにしないと」と運営側の責任にも触れた。

また、「まず書かれた人を疑う前に、誰が書いたかを疑う。『この情報は誰? なぜこの人が犯人なんだ?』という確たる証拠とか、裏付けになるものとか、犯人とその人の人間関係をしっかり調べてからコメントを入れるべき」とし、「憎しみ依存みたいなもの」「情報が拡散してるんじゃなくて、感情が拡散してるんですよね。喜怒哀楽あって、怒が一番拡散しやすい。そういう時はいかに冷静になるか。情報が出た時は一度ネットを離れるというのが一番理想的」と呼び掛けていた。