2019年8月25日に最終回を迎えた特撮テレビドラマ『仮面ライダージオウ』のラストイベントとなる『仮面ライダージオウ ファイナルステージ&番組キャストトークショー スペシャルバージョン』が、13日に東京・中野サンプラザホールにて開催された。大阪、福岡と催されてきたファイナルステージは、東京公演をもって「最後」となる。今年は超大型台風の接近によって10月12日の公演は中止になってしまったが、13日の「スペシャルバージョン」は予定通り行われ、多くのファンが愛する『仮面ライダージオウ』の華々しい終幕を番組キャストと共に惜しみつつ、豪華なステージを楽しんだ。

第1部『仮面ライダージオウ ファイナルステージ』は、テレビシリーズでも活躍した脚本家・毛利亘宏氏によるオリジナルストーリーで、映画『劇場版仮面ライダージオウOver Quartzer』(脚本:下山健人、監督:田﨑竜太)の"その後"が描かれた迫力満点のアクションショーとなった。

すべての平成仮面ライダーのライドウォッチを集めた常磐ソウゴは「最高最善の魔王」の力を手に入れた。しかしそこに、「時の女王」を名乗るツクヨミと、彼女に仕える"赤ウォズ"が出現。2人は戸惑う明光院ゲイツとソウゴを攻撃し、「昭和」に存在した栄光の7人ライダー(1号、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー)のライドウォッチを集めるという目的を示した。

仮面ライダーツクヨミ、仮面ライダーウォズの野望を阻止するため、仮面ライダージオウ、仮面ライダーゲイツのもとに仮面ライダーバールクスの力を手に入れた「加古川飛流」が姿を現した。かつてジオウに2度敗れた彼は心を入れかえ、ジオウの仲間になった……と思いきや、実はツクヨミとウォズを操って昭和の7人ライダーライドウォッチを集めさせた張本人だったのだ。バールクス=飛流は、昭和ライダーの力で「平成」および「令和」を消し去り、今を「昭和93年」と定めようと企んだ。自分たちが生きてきた「平成」という時代を守り、新しい「令和」へと時代をつなぐべく、ジオウは仲間と力を合わせてバールクスに立ち向かっていく。

飛流は昭和ライダーのウォッチ7個の力を使い、アナザーオーマジオウへと変身。その圧倒的な強さに倒れるジオウだったが、そこに「平成の世に生まれた昭和ライダー」たち、すなわち『仮面ライダーTHE FIRST』『仮面ライダーTHE NEXT』『仮面ライダーアマゾンズ』に登場した仮面ライダー1号、仮面ライダー2号、仮面ライダーV3、仮面ライダーアマゾンオメガ、仮面ライダーアマゾンアルファが出現。彼らは、自分たちが「平成の昭和ライダー」だったように、ジオウも「令和の平成ライダー」として戦い抜けと激励。客席からの熱き声援を受けたジオウは持てる力をふりしぼり、アナザーオーマジオウとの決戦に挑む……。

クライマックスには、仮面ライダージオウ オーマフォームと50年後の魔王「オーマジオウ」が共に力を合わせ、アナザーオーマジオウを迎え撃つという奇跡のビジュアルが実現。オーマジオウが「サイテーサイアクの魔王」になっているはずの未来が、現代のソウゴの働きによって少しずつ変化してきているのでは……?と思わせる、なんとも粋な幕引きが行われた。