アイドルグループ・仮面女子の猪狩ともかが29日、第32回東京国際映画祭 特別上映作品『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』トークイベントに登場した。

猪狩ともか

仮面女子の猪狩ともか

本作は、世界で初めて「パラリンピック」という愛称で呼ばれた1964年の東京パラリンピックを映したドキュメンタリー映画。1965年の公開以後、ほとんど上映される機会がなかった貴重な映像が、初のデジタル化を経て劇場公開される。

昨年4月に強風で倒れた看板の下敷きになり、脊髄損傷から両下肢まひとなったが、車いす生活を送りながらアイドル活動を続けている猪狩。パラリンピック応援大使も務めており、本作について「パラリンピックの勉強をしているので、貴重な映像が観られてうれしかったです」と語った。

また、「普段使っている車いすに乗ってバスケットボールや陸上をされていたことにびっくりしました」と言い、「今は競技用の車いすで競技をされているんですが、昔は競技用の車いすがなかったんだなと気づきまして、今も車いすはどんどん進化していると思いますけど、昭和から今にかけて進化してきたんだなと感じました」と、車いすの進化を実感。

そして、「今は2020年のパラリンピック・オリンピック開催に向かって国民がバリアフリーやパラリンピック、パラスポーツに興味、関心が高まっていると思うんですけど、2020年のパラリンピックが終わったからといって、そこでみなさんの意識もぶちっと切れるのではなく、2020年からさらに良くなっていくといいなと思っています」と語り、「人の気持ちや、建物もいろんな人が過ごしやすい未来になっていったらいいなと思っています」と願った。

イベントには、上智大学を拠点に活動しているソフィア オリンピック・パラリンピック 学生プロジェクト「Go Beyond」代表の山本華菜子さんも登場した。

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