漫画家・江戸川治さんがTwitterで発表した1コマ漫画「失恋」に、注目が集まっている。タイトルの通り、とある男の子と"女の子"の途切れてしまいそうにも思われる関係が描かれるが…。哀しくも想像力を掻き立てられる演出などに感嘆や称賛の声があがっている。

  • 江戸川治さんによる漫画「失恋」

男の子と女の子、2人が歩いている。男の子の目は閉じられており、片手には杖。彼は「ぼく手術することになったんだ」「目が見えるようになるんだよ!!」と嬉しそうに口にする。

一方の女の子も「よかったね! 私もうれしいよ…!」と喜びを分かち合うように話す。しかし、その表情は暗く、目には涙が。彼女は怪物・メデューサ。その特質として、その目を見た者を石にする力があるとされる。

もし男の子の目が見えるようになって、彼女を目の当たりにしてしまうと…。メデューサの左手は、何かの意志を決めたかのように固く握られている。この関係は終わってしまうのだろうか。想像力が掻き立てられる1枚となっている。

リプライでは「彼の目が見えるようになったら、今度は彼女が目隠しして彼に手を引いてもらって遊ぶと良いですね。恋が終わったら次は愛」「今まで見えなかったから友達でいられたのに手術で離れていかれると思ってるのですね… どうかハッピーエンドが訪れますように」「この男の子はそんな見た目位では嫌いにならないし、目を見なければセーフ」と2人を応援するコメントが多く見られる。また「メデューサの女の子がサングラスかければOK…という事にして」をはじめ、女の子にサングラスを、という意見も少なくなかった。

さらに、「これ天才の発想ですよね」「1コマで泣かせに来る」「1コマでこの感動はやはり江戸川さん強すぎる」「画像1枚でこんなに感慨深くなるもんかね」「ただこのワンシーンで強く心を惹かれてしまいました」と1コマでの演出力に感嘆や称賛の声が多数。「『私もうれしいよ』って言えるメデューサいい子すぎて」「このメデューサちゃんは、心の清い子だったんだろうなぁ…」と優しいメデューサのキャラに惹かれるというコメントも見られた。

この短編の作者・江戸川治さんは集英社のコミックアプリ(サイト)「少年ジャンプ+」で、『5ページ以内に泣ける漫画』を10月中旬まで、集中連載していた漫画家。同アプリでは『ホウキにまたがる就活戦争』を連載しており、7月には、完結刊となる第3巻が刊行された。またTwitterでも多く漫画を発表しており、これまでにもヒヤリとする恋の駆け引きを描く「惚れ薬」などの作品で話題を集めてきた。