9月22日、TOHOシネマズ日本橋にて、10月10日放送開始のTVアニメ『アサシンズプライド』の第1話先行上映会が開催。メインキャストより小野友樹(クーファ=ヴァンピール役)、楠木ともり(メリダ=アンジェル役)、石川由依(エリーゼ=アンジェル役)、薮内満里奈(ロゼッティ=プリケット役)の4人が出演したこの日の上映会は、オンエアへの期待高まるアフレコの裏話などが披露され、チームワークの良さも多々垣間見えるものとなった。

  • 『アサシンズプライド』第1話先行上映会

今回の上映会は、劇場の入り口に“アサシン=暗殺者”からキャストをガードするため(という設定で)、SPふたり(リッキー&レオ)が待ち構えるという独特さも。何のチェックが行なわれるのかと緊張の面持ちで近寄ると……優しく本作のスターターブックを配布。入場時からファンのイベントへの没入度を高める仕掛けだった。ちなみにこのふたりはキャスト登壇時もステージ両端にスタンバイ。デモンストレーション的に登場した無断撮影の不審者を軽々と担ぎ上げて退場させるなど、“SP”としての任務もまっとうしていた。

和気あいあいとしながらも、スタッフとの意見交換も交えた充実のアフレコに!

さて、イベント自体はまず第1話「暗殺者の慈悲」の先行上映からスタート。本作ならではの映像美と、各キャストの熱演が組み合わさったアニメーションに観客はじっと見入り、上映後には自然と場内を大きな拍手が包んでいた。

そしてここで、メインキャスト4人が登壇。実は事前に第1話を観る機会があったという4人。小野が「事前に観たときからものすごい完成度だっていたので、それをみなさんにやっとお届けできてうれしい」と語れば、楠木は「メリダ、かわいくないですか!?」と観客に同意を求め、続けて彼女のことを「彼女の持つ強さは、ひとりの女性として尊敬します」と語っていた。

そのメリダとして楠木が歌唱するのが、本作のEDテーマ「異人たちの時間」。「メリダがお母さんへのお手紙を読んでいるような歌詞や曲で、ディレクションも『メロを追わずに、語る感じで!』といったものだったので、繊細に歌いました」と楠木が楽曲のポイントを明かすと、「いいところでこのEDが流れるから、すごく気持ちいいんですよね」と石川も続け、薮内も「映像チェックのときにEDが大好きすぎて、いつもそこまで聴いてから頭に戻るんです」と絶賛。「わかるー!(小野)」「飛ばせない!(石川)」との同意の声に、「照れるー……」と照れ笑いを浮かべる楠木なのだった。ちなみにEDテーマのリリースイベントが11月10日に開催されるとのことなので、EDを聴いて魅せられた方はぜひ今後の情報をチェックしていてほしい。

さて、実は本作のアフレコはすでに全話終了済。和気あいあいとした場面が多かったとのことだったが、その理由について楠木が「休憩中も話し合いが多かったですよね」と明かし、続けて小野も「関係性がキーワードになってくる作品なので、『今どのぐらいの心の距離感?』という話はよくしました」と振り返っていた。また、石川はエリーゼに後々“ギャグシーン”のような場面が存在すると言及。「エリーゼが、どこまでギャグっぽいのが許されるのかチェックがあった」ことが印象深かったと語り、薮内はメインキャラでのアニメレギュラー出演は本作が初のため、初回アフレコを「緊張しすぎてすごく縮こまってた」と振り返る一方で、「みなさんが優しく声をかけてくださったおかげで緊張がほぐれたんです。ロゼッティは元気で明るいキャラなので、そのおかげで役に入りやすくなりました!」と感謝を口にしていた。

そんなアフレコを経て形になった本作の見所について、「いろんな人間関係が出てきて、絆を深めていくことがわかる作品です。その人間関係の変化に注目してください!(薮内)」「それぞれがいろんなものを背負っているけど、それが人との関わりのなかでほぐれていくストーリーが素敵なんです。あと、今はミステリアスなエリーゼにのちのち“ぽんこつ”な部分も出てくるのでお楽しみに!(石川)」などと語られ、続いて来場者やオンエアを楽しみにしている作品ファン・視聴者に向けて「すごく繊細で素敵な世界観で、ひと目見れば絶対にこの世界に入り込んでしまうと思うので、ぜひ最後の最後まで楽しんでいただければと思います。メリダの成長も見守っていただけたら(楠木)」「キャスト同士はもちろん、スタッフさんとも意見交換を活発にしながら収録させていただきました。だからこそチーム一丸となった手応えのもと、収録は最終話を迎えることができました。自信を持ってお届けできる作品になっているので、これから作品全体を盛り上げていきたいと思っているので、どうぞ……“よろしクーファ!”(小野)」ときれいにまとめオチもつけたところで、SPにエスコートされながら4人は降壇。期待高まる先行上映会は幕を下ろしたのだった。

キャスト自身も語っていたように、繊細に描かれた世界のなかで、その“人と人との関係性”が主題になった物語が展開されていく『アサシンズプライド』。その映像美に、そしてハラハラドキドキするストーリーに、ぜひ10月から惹き込まれていただきたい。