――劇中で戦いに臨む雷牙がマユリに「必ず戻る。信じて待ってろ!」と、かつて父・鋼牙が言った"名セリフ"と同じ言葉をかけますね。こういった部分にも、鋼牙と雷牙の親子関係の深さを感じさせます。

台本を読んだとき「あっ(このセリフ)!」と自分でも感激しました。ただ、撮影しているときは「これは父の言葉だ」という意識はもちろんなくて、雷牙の身を案じるマユリに対して心の底から発した言葉になっています。カットがかかってから「あ、いま俺(あのセリフ)言えたんだ……」と気づいたくらいですから。

――他にも『牙狼<GARO>』シリーズを長年愛し続けているファンのみなさんなら気づくだろう、というポイントがあれば教えてください。

いくつかあるんですけど、それは映画を観てのお楽しみとさせてください。ひとつだけ明かしますと、とある戦いの際、雷牙が鋼牙と同じ"構え"を取ります。ファンの方々がご覧になれば「とうとう、こういうところも継承したんだなあ」って思っていただけるのではないでしょうか。

――キービジュアルでは鋼牙の父・大河(演:渡辺裕之)の登場も示唆されていますし、映画を観て初めてわかるサプライズなども期待できますね。

『月虹ノ旅人』は『牙狼<GARO>』シリーズを初めて観る方でも楽しめる内容ですが、 これまでシリーズをずっと応援してくださったファンの方たちへの感謝の気持ちを込めて作られた映画です。劇中のいたるところに"気づき"のポイントがあると思います。僕自身、『牙狼<GARO>』シリーズの大ファンなので、映画をご覧になったみなさんと一緒に「あそこ、気づきましたか?」「あそこはっ?」なんて、熱く語り合いたくなります。どうか皆さんも、ぜひご覧ください!!!

映画『牙狼<GARO>-月虹の旅人-』は2019年10月4日より、全国劇場にてロードショー公開。

(C)2019「月虹ノ旅人」雨宮慶太/東北新社