おいもやさん興伸 浅草伝法院通り店の「大学芋 あずま」

  • 甘くてホクホクな味が記憶に残る「大学芋 あずま」。楊枝に刺して食べ歩きできるのがうれしい

続いてやってきたのは、雷門通り方面へ150mほど歩いた「おいもやさん興伸 浅草伝法院通り店」。創業明治9年の甘藷(サツマイモ)問屋『川小商店』が経営するサツマイモ菓子専門店だ。店頭のショーケースの中には、鮮やかな黄金色をした大学芋「あずま」と「さつま」が並んでいた。色、味の良い品種「ベニアズマ」を厳選したという「あずま」(200g税込560円)をチョイスしてみた。ゴロっとした芋が5つ、蜜がトロ~リたっぷりかかっていて、黒ゴマが散りばめられている。見た目通り、甘いっ! めちゃくちゃ甘い! 思わずあま~い! と声に出してしまったぐらい、甘い。カリッとした外側ともっさりとした芋のふくよかさ、自然な甘みが口の中に広がってくる。最初は、甘すぎてちょっと無理かも……と思って1つだけで済ませていたのだが、時間が経つにつれて頭に浮かぶ芋・イモ・いも。なんだかまた食べたくなってきた。良質な素材を丁寧な手作業で調理しているからこそのおいしさ。リピーターやお土産で買っていく人が多いのも頷ける味であった。

  • 大学芋が女性に大人気の「おいもやさん興伸」

●information
「おいもやさん興伸 浅草伝法院通り店」
東京都台東区浅草1-39-9
営業時間:10~19時
休:年中無休

甘味処 西山の「おでん」と「豆かん」

  • 甘味処で食べる「おでん」最高です

雷門へとやってくると、俄然人出も多くなってきた。さすがにちょっと食べ歩き疲れたので、雷門の道路向いにある「甘味処 西山」でひと休み。甘いものを食べ続けていたこともあり、塩味がほしくなっちゃった。メニューを見ると、おっ! 「おでん」(税別602円)があるじゃん。早速オーダー。小ぶりなネタがカワイイ! 大根をひと口。あぁ~出汁が染みていて、しみじみと旨い。なんとも心が癒されるほっこりとした味だ。下町情緒を感じさせる店内で食べるとおいしさが倍増する気がする。そして、しょっぱい味を食べたらまたしても甘味が欲しくなるという、無限ループに突入。店に入る前から決めていた、大好物の「豆かん」(税別565円)を追加オーダー。昔ながらの甘味といえばやっぱりこれですよ、これ。寒天に豆がどっさりの、シンプルな見た目。歯ごたえが良くちょっと塩気のある豆にまったり濃厚な黒蜜をかけていただくと、多幸感あり。ごちそうさまでした。

  • 「豆かん」は豆と寒天のシンプルな組み合わせが抜群に旨い

●information
「甘味処 西山」
東京都台東区雷門2-19-10
営業時間:10~19時(L.O.18時30分)、テイクアウトは~19時
休:水曜日

常盤堂雷おこし本舗 雷門本店の「塩おこし のりしお」

  • 雷おこしにもニュー・ウェーブ的な商品が誕生していた

すっかり満足して店を出ると、道路を渡った向いにある「常盤堂雷おこし本舗 雷門本店」へ。せっかく浅草に来たんだし、おみやげを見てみることに。歴史と伝統の浅草土産「雷おこし」もいいけど、新商品の「塩おこし のりしお」(税込432円)を試食してみたらおいしかった。通常の雷おこしに「海人の藻塩」(あまびとのもしお)という、ミネラル分を含んだ藻塩を入れて作った商品なんだとか。雷おこしもアップデートされているんだなあ。

●information
「常盤堂雷おこし本舗 雷門本店」
東京都台東区浅草1-3-2
営業時間:9~20時30分
休:無

ふぅ~、浅草食べ歩き、おいしかったし楽しかった! 今回食べ歩いた浅草の飲食店には、長年営業している店もあれば、最近できたばかりの新しい店もあった。そんな店が共存しているところに、歴史と伝統を守りながらも、若い人や海外からのお客さんも楽しませようと新たな挑戦を続ける、今の浅草の姿を感じることができた。まだまだ、浅草界隈にはおいしいお店がたくさんあるので、仕事の合間や休みの日にフラッと足を運んで、自分だけの「浅草食べ歩きマップ」を作ってみては?

  • 浅草で待ってまーす!!