ダンス&ボーカルグループ・EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの岩田剛典がこのほど、フジテレビ系月9ドラマ『シャーロック』(10月7日スタート、毎週月曜21:00~ ※初回30分拡大)の取材に応じた。

岩田剛典=フジテレビ提供

名探偵・シャーロックと医師・ワトソンが難事件を解決していく古典ミステリーの傑作を、ディーン・フジオカと岩田のコンビで現代の東京を舞台に映像化する同ドラマ。岩田は、ワトソンに当たる都内の病院に勤務する精神科医・若宮潤一を演じる。

台本を読んで「シンプルに、すごく見応えのある第1話になりそうだなと感じましたし、先の読めない展開が楽しいです」という岩田。『白い巨塔』『ガリレオ』『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』などを演出してきた西谷弘監督とは初めての仕事だが、「台本を読んでシーンが想像できるというのが前提にあって、そこから先にいかに面白くするかというところをすごくこだわられている演出なので、その意図もしっかりくみ取る瞬発力の試される現場だなと感じています」と、撮影に入っての心境を語る。

コンビの関係性について、「シャーロックがこのストーリーをかき回す圧倒的な変わり者なので、そこに対してツッコミを入れるようなポジションなのかなと思います。リハーサルをディーンさんとやらせてもらってすごくキャラクターをつかめたので、骨太なストーリーなんですけど、その中にキャラクターのチャーミングさや軽快な掛け合いがある作風になるのかなと思っています」とのこと。

それを踏まえて、「リアクションばっかりしているキャラなので、第1話は表情豊かになっていると思います(笑)。でも、ある意味視聴者の方が感情移入しやすいのがワトソンで、モノローグは全部ワトソンの声で作品が進んでいくし、一番普通の人でもないといけないので、振り回されている感じを笑ってもらえれば」と呼びかけた。

  • ディーン・フジオカ(左)と岩田剛典=同

タッグを組むディーンの印象を聞くと、「常に芝居のことを現場で考えてらっしゃるなと思います。監督にもたくさん相談されますし、自分の腑に落ちるところまで納得してお芝居をしたいという俳優さんとしてのプライドも感じますし、一言で言うと“すてきな方”ですよね」と尊敬。

一方で、「バラエティ番組でムチャぶりをされたときに、ディーンさんが思ったよりもはっちゃけていて、そんな一面があるんだなと思いました」という新たな発見もあったそうで、「音楽がお互い好きなので、今日も前室で作曲の話をしましたし、すごくまろやかというか、いい距離感を感じますね。居心地の良い方だなと思います(笑)」と、良い相性の関係性で臨めているようだ。

そのディーンと、同ドラマでは“顔面最強バディ”とアピールされているが、「気づいたらそんなキャッチコピーになっていたから、頑張らないといけないなって思います(笑)。ワトソンはあんまり二枚目の役ではないと思いますので」と苦笑い。「ディーンさんとは毎日のように一緒にお芝居させてもらっていて、かっこいいですけど、(自分には)そんなキャッチコピーは恐れ多いですね(笑)」と謙そんした。

岩田は、今作が月9ドラマ初出演だが、連ドラデビュー作の『ディア・シスター』(2014年)と同じスタジオで撮影しているそうで、「前室の感じとかも何も変わってないし、今回月9で、『シャーロック・ホームズ』で、ワトソンを演じる…ってなんか2周くらいして成長して帰ってきたような気持ちがあります。すごくうれしい気持ちもありますけど、多くの方が見る枠でもありますので、楽しめたら一番いいなと思ってるんですよね」とコメント。

さらに、「客観的に見すぎて楽しくなくなっていっちゃうのが一番もったいない。表現力につながる想像が作品を重ねてきてできるようになってきた部分があると思うので、そうなった自分でこの舞台で思い切りチャレンジできるのは幸せなことだなと、あらためて今感じています」と喜びを噛み締めていた。

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