俳優・アーティストの星野源が主演を務める映画『引っ越し大名!』(8月30日公開)のメイキング映像が6日、公開された。

  • 高橋一生&御手杵

同作は『超高速!参勤交代』シリーズで知られる土橋章宏の時代小説『引っ越し大名三千里』を映画化。生涯に7回もの国替え(引っ越し)を命じられた実在の大名・松平直矩をモデルに、お国を救うため知恵と工夫を絞る姫路藩の藩士たちの汗と努力と涙と笑いの物語となる。

今回公開されたのは、高橋一生演じる武芸の達人・鷹村源右衛門が御手杵の槍を振るう場面のメイキング映像。星野演じる春之介を書庫から引きずり出し無理やり「引っ越し奉行」に据える鷹村の見せ場となっている。彼が仕える松平大和守家に伝わる家宝である御手杵の槍は、日本号、蜻蛉切と並んで「天下三槍」と呼ばれる名槍だが、全長3.8mという巨大さから参勤交代の馬印として使用されるなど「家の象徴」を表す役割が強く、本来は実戦で使用されるようなものではなかったと逸話を持つ。

「普通の人なら持ち上げるのもやっと」というほど巨大な槍が、実際に殺陣で使用されているという点も見どころのひとつで、撮影で使用された御手杵の槍もレプリカとはいえ、その重さは数十キロ、振り回して空中でピタリと止めることは至難の技だ。舞台となる江戸時代は、すでに戦乱の世は過ぎ、皆が平和に暮らしている時代。誰よりも武芸を愛し、日々磨いている腕をいつの日か披露することに憧れていた鷹村を演じた高橋が、周囲と協力しながら迫力ある場面を作り上げている。

また、この「御手杵の槍」は、名立たる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」でもお馴染みで、SNSではすでに鑑賞者の間で話題沸騰。「大活躍してた!」「小道具の域を超えて友情出演」「売り出されている」「御手杵 THE MOVIE」「痛快だった」と絶賛の声が相次いでいる。