きょう3日に放送されるカンテレ・フジテレビ系番組『セブンルール』(毎週火曜23:00~)では、離島で活躍する看護師の女性に密着する。

  • 『セブンルール』の密着を受ける小澤詠子さん=カンテレ提供

さまざまな分野でキャリアを輝かせている女性たちに密着し、彼女たちが決めている7つのルールを掘り下げていく同番組。今回の主人公は、過疎化が進む瀬戸内海の離島・豊島でお年寄りに寄り添う看護師・小澤詠子さん(39)だ。

豊島は、香川・高松市からフェリーで30分に位置し、人口約800人のうち半数以上が高齢者という過疎化が深刻な島。小澤さんは、この島にある唯一の診療所で、たった1人の常勤看護師として患者と向き合い、「うたちゃん」の愛称で親しまれている。

小澤さんにとって豊島は、元々は縁もゆかりもない土地だった。大阪で生まれ育った彼女は、幼い頃から看護師になることが夢。しかし高校生の時、父ががんに侵され亡くなってしまう。その父の闘病中に、担当看護師の言動にショックを受け、その夢を閉ざしてしまった。将来の道を決められぬまま、大学では環境学を専攻。産業廃棄物の調査で訪れた豊島で、看護師の夢が再熱し、大学卒業後に豊島に移住、看護師免許を取得した。

豊島には常勤の医師はいない。島で唯一の常勤看護師である小澤さんは、週4日派遣される医師や事務員たちとともに、島民の命を守っている。診療所を訪れる患者のほとんどが70~90歳代の高齢者。そんな患者たちの異変を一早く察知できる、彼女ならではの「言葉の薬」があるという。

家庭では、夫と幼い2人の子どもと共に高松で暮らす一方、豊島にも居を構え、状況により帰る家を選択する生活を続けている。さらには、看護師としてだけでなく、福祉の充実やそのための勉強にも熱心に取り組んでいる。あらゆることに精力的な姿勢を見せながらも、優しい笑顔を絶やさない。

VTRを通して小澤さんの豊島での存在感の大きさを垣間見たスタジオメンバーたちは、「小澤さんが別の場所に行くことになったらどうなるんだろう?」(青木崇高)、「もはや町長ですよね」(YOU)と口々に感心。そんな中、話題は「優しさ」に。コンビニのイートインスペースを利用して夜ご飯を食べることが多いという若林正恭は、パートのおばちゃんから優しい言葉をかけてもらえたことが「めちゃくちゃうれしかった」と話す。「普段は仕事上の付き合いしかないから、より優しさが身に染みる」と言う若林に対し、本谷有希子が放った一言にスタジオは爆笑となる。