JR四国は29日、現在使用している2000系の後継車両として、新型車両の特急形気動車2700系を投入すると発表した。8月6日から順次、高徳線・土讃線で営業運転を開始し、9月28日以降は一部特急列車を2700系に変更して定期運用を開始する。

  • JR四国の特急形気動車2700系の外観

特急形気動車2700系では、車内において背もたれと連動して座面が前方にスライドする腰掛を採用しており、各座席にコンセントも設置。モバイルパソコンなどの利用を考慮し、テーブルの大型化も図った。「JR四国無料公衆無線LANサービス」(9月28日から利用可能)にも対応するため、快適性が大幅に向上する。バリアフリーへの対応として、車いすスペース・車いす対応多機能トイレを設置する。

高徳線では8月6日から、特急「うずしお」の一部列車を2700系に変更して運転開始。土讃線では9月3日以降、特急「しまんと」「あしずり」の一部列車を2700系に変更して運転する。9月28日から特急「南風」にも導入され、特急「しまんと」「あしずり」「うずしお」とともに一部列車を2700系に変更して定期運用を開始する。

今回導入する2700系の車両数は16両(グリーン車・普通車2両 / 普通車14両)。今後も導入を拡大していく計画となっている。

  • 2700系のグリーン車

  • 2700系の普通車

  • 車いす対応多機能トイレ

営業運転開始を記念し、8月6日に高松駅にて出発式を開催するほか、土讃線導入を記念して、営業運転開始よりひと足早く2700系に乗車できる先行乗車ツアー「2700系土讃線先行乗車ツアー ~受け継がれる振子式! 新たな時代を体感せよ!!~」を9月1日に実施予定。8月1日10時からウェブサイト「JR四国ツアー」にて販売される。9月28日は特急「南風」への導入を記念し、高知駅と岡山駅で出発式が予定されている。