――番組ではこれから声優に関するメッセージがたくさん紹介されていくと思います。おふたりはいつ頃から「声優」という職業を認識しました?

木津 僕が「人がアニメの声をやっている」と認識したのはすごく早かったですね。『アンパンマン』を初めて見たときに「えっ、絵が喋ってる。なんで声が出てるの?」と思ったんです。それでお母さんから「これは人が声を当てているんだよ」って夢のないことを言われて(笑)。だから……3歳とかそれぐらいのときですよね。

納谷 すごいね、その頃からそんな感性がおありで。マセているなぁ。

木津 マセてましたよ。どうですか? 健は。

納谷 僕は『ポケットモンスター』を見ていて、「ピカチュウの声はどうやって出しているんだろう」っていうのが気になって調べたんですよ。そうしたら『ONE PIECE』の(トニートニー・)チョッパーもピカチュウと同じ大谷育江さんが演じているんだとわかって、声優という職業を知りました。

――木津さんは声優の専門学校にも通われていたんだとか。

木津 もともと役者を目指してお芝居の勉強をしていたとき、周りに声優を目指している人が多かったんですよ。その影響でアニメをたくさん見るようになって、僕も声優になりたいと思って。なので、高校生のときに短期間ですが通わせてもらっていました。

――納谷さんもさきほど「声優の仕事をやってみたい」とおっしゃっていましたね。

納谷 はい。僕は専門学生のとき、専攻はダンスパフォーマンスだったんですが、声優のオーディションを受けて実際の現場でアフレコをさせていただいたことがあるんですよ。そのときはプロの声優さんを目の前にして圧倒されちゃって、心がズタズタになって帰ってきたんですけど(笑)。それから少し恐れは抱きつつも、アニメが大好きなのでいつか声優としてこの世界に関わりたいなと思い続けてきました。

――番組後半のオリジナルラジオドラマパートでは、ある意味その念願も叶うわけですね。ラジオドラマには初挑戦だったんでしょうか?

納谷 初めてでした。実は高校の授業でラジオドラマの脚本なら書いたことがあって。声優の希望者が多かったので脚本・演出を担当したんですけど、本当は自分も役を演じたかったので5、6年越しに夢が叶いました。

――実際に演じてみた感想は?

納谷 とにかく楽しかったです。それに尽きます。早くオンエアを聞きたいですね。

木津 聞きたいね。彼、初回からフルスロットルで飛ばしてきたんで。

――それは楽しみですね。木津さんは前クールの収録時に株元さんからいろいろなアドバイスを受けたかと思いますが、印象に残っているものはありますか?

木津 収録後に反省していたとき、ヒデくん(株元)がぼそっと「反省なんかしなくていいよ、遊びなんだから大丈夫」と言ったのがジンときました。確かに、これは声優の魅力を伝える番組だから、本番じゃないわけですよ。お芝居の楽しさが伝わるように自分が楽しんで演じられればいいんだっていう。すごく響きました。

――勉強になることがたくさんあったんじゃないかなと。

木津 先輩として引っ張っていただいて、本当にいろんなことを教わりました。「来月から一緒にやる人にいろいろ教えてあげてね」と言ってくださったので、それは健とリスナーの皆さんに教えたいなと思っています。

――ぜひ。前クールではシリーズ化した「ボボ美と博人」のお話が印象的でしたが、今回もおふたりが女性キャラクターを演じるドラマが登場するんでしょうか。

木津 僕は#92「ボボ美と博人とその友達」で初めて女性役をやらせてもらったんですけど、いつも接している人がそういう役を演じているところを見るのってきっと面白いですよね。

納谷 ノリで何かするっていうのはたまにあるけど、がっつり女性を演じるっていう機会はなかなかないからね。

木津 もしまた「ボボ美と博人」シリーズをやるなら、新・ボボ美は僕が演じたいです(笑)。

――個人的には#88「逃げたカツ君」も衝撃で、7キャラクター+語りをふたりで演じきるという……。

木津 演じ分けもまたやってみたいですね。僕は語りとカツ君だけだったんですけど、ヒデくんがおじいさんとかお姉さんとか6キャラクター担当していて。

納谷 演じ分けは面白そうだね。つばさって振り回されると面白くなるし。

――ちなみに、お互いの見てみたい・聞いてみたい役はありますか?

納谷 犬みたいな役が見てみたい。

木津 あー、彼女に甘える系の男子みたいな?

納谷 うん。全力でそっちに振り切ったつばさを見てみたい。普段は落ち着いたフリしているから。

木津 フリじゃねーわ!(笑)。でもいいね、そういうのは。健は赤ちゃん役とかどう? 納谷 絶対に嫌だ(笑)。あ、0歳ならいいよ。

木津 いや、ちょっと喋れるようになった2歳ぐらいの子をやってほしいです。

納谷 じゃあ帰って赤ちゃんプレイしてあげるわ。

木津 ……え、キモ。めっちゃキモいやん、めっちゃキモいやん! びっくりした。一気にスァーってなった。

納谷 俺もなんか血の気引いた(笑)。

木津 はははは(笑)。今後もたくさん面白いドラマができるんじゃないかなと思うので、僕たちも楽しみにしながら頑張ります。

――では最後に、これから3ヶ月間の意気込みをお願いします。

納谷 普段は舞台上でプレイさせてもらっています。「お芝居」という根本は同じなので、声優の仕事ともリンクするお芝居そのものの魅力、声優さんならではの魅力をリスナーの皆さんと共有できたらいいなと思います。

木津 番組を聞いてくださる方から純粋に「楽しい」と感じてもらえるだけで本当にうれしいので、取り繕わず素直に声優さんの素晴らしさ、楽しさを伝えていきたいです。3カ月間、よろしくお願いします!

●『声優ノート』

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