お彼岸やお盆と、間もなくやってくる帰省シーズン。お盆休みの連休に合わせて、帰省する人も多いのではないだろうか。実家や義実家に帰る時の必須アイテムと言えば手土産。挨拶やお礼のために購入している人もいるだろう。

しかし、毎年似たようなものを買っていたり、どのようなものを買えばいいか迷ったり、手土産選びは悩んでしまうものである。久しぶりに会う家族や、お世話になる義実家に何を贈ればよいのだろうか。せっかくなら、センスのある手土産でみんなを喜ばせたいものだ。

全国の選りすぐりの手土産を紹介するサイト「接待の手土産」で編集長を務め、公私ともに手土産のアドバイスをしているという佐野櫻子さんに帰省の手土産を選ぶポイントを聞いてみると、「希少性の高い商品や、その地方のものが喜ばれる」とのこと。そこで今回は、帰省におすすめの地方手土産を教えてもらった。

 酒かすマドレーヌ「雫」

  • 「酒かすマドレーヌ『雫(しずく)』」(税込2,700円)

    「酒かすマドレーヌ『雫』」(税込2,700円)

お酒好きの人に贈りたいのは、「酒かすマドレーヌ『雫』」(税込2,700円)。大阪府交野市の酒蔵「山野酒造」の造る片野桜の純米大吟醸酒「雫」の酒粕を、こだわりの京たまごと国産小麦を使用したマドレーヌの生地に混ぜ合わせ焼き上げた逸品だ。焼き上がりに酒を吹き付けたマドレーヌは開けた瞬間、ほんわか心安らぐ酒粕の香りが立ち上る。

 神戸元町バターサンド TONOWA - オリーブ -

  • 「神戸元町バターサンド TONOWA - オリーブ -」(税込1,296円)

    「神戸元町バターサンド TONOWA - オリーブ -」(税込1,296円)

洋菓子好きにおすすめなのは、瓦せんべいの老舗・神戸の「亀井堂総本店」の「神戸元町バターサンド TONOWA - オリーブ -」(税込1,296円)。サブレに挟まれているのは、ホワイトチョコレート入りバタークリームと若摘みグリーンオリーブ。ジン&ベルモットの香りがアクセントとなり、爽やかな風味を感じるという。大人の味覚を楽しませるバターサンドだ。

 紀州梅真鯛梅 六個入

  • 「紀州梅真鯛梅 六個入」(税込3,240円)

    「紀州梅真鯛梅 六個入」(税込3,240円)

おめでたい手土産なら、和歌山県の名産品を使った「紀州梅真鯛梅 六個入」(税込3,240円)。古くから縁起物として重宝されてきた梅と鯛を使用した「うめで鯛」品で、真鯛のほぐし身を、職人が手作業で梅干しの中に詰めている。お茶漬けにしても、そのまま酒の肴としても、様々に味わえるだろう。

 かずの子 ギフト「煌」

  • 「かずの子 ギフト『煌』」(税込価格5,400円)

    「かずの子 ギフト『煌』」(税込価格5,400円)

話題になる手土産なら、北海道岩内町の野澤商店が販売している「かずの子 ギフト『煌』」(税込価格5,400円)がおすすめ。「干しかずの子」から生まれた、プチプチと弾ける食感と芳醇な香りが特徴の「珍味 かずのこ」。桐箱に同梱される「かずのこ ワイン醤油」は丸大豆、余市の赤ワイン、海洋深層水とこだわりの道産原料で仕込んだ醤油に、ほぐしたかずの子がたっぷり入っている。子孫繁栄の縁起物として贈るのも良い逸品だ。

 組み合わせが斬新で、秀逸な仕上がりに驚きの品々

佐野櫻子さんに、地方の手土産のトレンドについて解説してもらった。

「地元ならではの素材の特性をいかした、個性豊かかつ斬新な商品が次々に誕生しています。どれも一見驚きの組み合わせながら、秀逸な仕上がり。ぜひ多くの方に魅力を知ってもらいたい商品揃いです」

地方の商品はあまり食べる機会がないもの。土地の魅力やアイディアが詰まった逸品は、贈った相手にも喜んでもらえそうだ。

取材協力: 佐野櫻子(さのさくらこ)

全国から選りすぐりの手土産を紹介する、ぐるなび運営「接待の手土産」編集長。年間約10回にわたり手土産の品評会を実施し、手土産選びの機会が多い現役秘書の評価を基に年に1回「“接待の手土産”セレクション」としてサイトや本で発表。仕事柄、公私ともに様々なシーンでの手土産のアドバイスを依頼され、手配する頻度が高い手土産マスター。2019年7月8日(月)に最新本「接待の手土産 2019-2020」(日本経済新聞出版社)が発売される。