お彼岸やお盆と、間もなくやってくる帰省シーズン。お盆休みの連休に合わせて、帰省する人も多いのではないだろうか。実家や義実家に帰る時の必須アイテムと言えば手土産。挨拶やお礼のために購入している人もいるだろう。

しかし、毎年似たようなものを買っていたり、どのようなものを買えばいいか迷ったり、手土産選びは悩んでしまうものである。久しぶりに会う家族や、お世話になる義実家に何を贈ればよいのだろうか。せっかくなら、センスのある手土産でみんなを喜ばせたいものだ。

  • 帰省の手土産何にする?

    帰省の手土産何にする?

そこで今回は、全国の選りすぐりの手土産を紹介するサイト「接待の手土産」で編集長を務め、公私ともに手土産のアドバイスをしているという佐野櫻子さんに帰省に最適な手土産の選び方を教えてもらった。

 予算はどのくらい?

手土産でまず気になるのが金額である。ぐるなびが行った「帰省の手土産調査2019」によると、2,500円から3,000円の価格帯の商品を買い求める人が多いことが分かった。平均金額については、配偶者の実家が2,550円、自分の実家については2,330円と、配偶者の実家へ贈る商品の平均額が220円ほど高い結果となり、義実家には少し良いものを選ぶ人が多いことがうかがえる。

 人気商品は?

帰省の手土産として人気な商品はどのようなものなのだろうか。佐野櫻子さんに、今年の流行を聞いてみた。

「洋菓子では、マドレーヌやフィナンシェなど、ソフトな食感の焼菓子の人気が高くなっています。和菓子では、おまんじゅうなどの定番商品が人気ですが、甘いものが苦手な方などへおせんべいを選ばれる方も多いようです。調査では、もらって嬉しい手土産として、『その土地ならではのもの』『なかなか手に入らないもの』『季節のもの』といった、普段食べる機会の少ない希少性の高い商品が嬉しいという回答が多くなりました」

地方の特産品や東京でしか買えないものなど、あまり食べる機会がないものを選ぶと特別感のある手土産になるかもしれない。

 帰省の手土産選びのポイントは?

最後に、最も気になる手土産選びのポイントを解説してもらった。

「帰省の手土産については、相手の好みを知っておくこと。また、健康状態や苦手なものなど、食べられない食材などに配慮することがとても重要です。冷蔵や冷凍の商品を配送する場合は、あらかじめお知らせをして、ご負担にならないようにします。なお、帰省前に用意する場合は、賞味期限に余裕のある商品を購入することを忘れずに」

大切なのは相手を知っておくこと。好きなものや苦手なものを把握しておくことが、手土産選びのコツとなってくる。義実家に手土産を選ぶ際は、事前に配偶者と相談しておくとよいだろう。

相手を思って選ぶ手土産。迷った時は、一度相手の立場になってみると、良い商品が見つかるかもしれない。

取材協力: 佐野櫻子(さのさくらこ)

全国から選りすぐりの手土産を紹介する、ぐるなび運営「接待の手土産」編集長。年間約10回にわたり手土産の品評会を実施し、手土産選びの機会が多い現役秘書の評価を基に年に1回「“接待の手土産”セレクション」としてサイトや本で発表。仕事柄、公私ともに様々なシーンでの手土産のアドバイスを依頼され、手配する頻度が高い手土産マスター。2019年7月8日(月)に最新本「接待の手土産 2019-2020」(日本経済新聞出版社)が発売される。