女優の小池栄子、りょう、岡本玲が“女の戦い”を繰り広げる読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『わたし旦那をシェアしてた』(毎週木曜23:59~)が、あす7月4日からスタートする。強い女性というイメージもある小池&りょうに対し、世代的に後輩にあたる岡本は、どんな心境で今作に臨もうとしているのか。話を聞いてみた――。

  • 『わたし旦那をシェアしてた』に出演する岡本玲

    『わたし旦那をシェアしてた』に出演する岡本玲 撮影:大塚素久(SYASYA)

■自分自身が表れるジャンル

――今作の印象はいかがですか?

面白いなと思いました! 台本の前のプロットを読ませていただいたとき、「この女の戦いを小池栄子さん主役でされるんですか? ぜひやらせてください!」と二つ返事でお願いしました。

――“女の戦い”は、前から演じてみたかったのですか?

やってみたかったです。10代の頃から「女性同士がお芝居をぶつからせる、“女の戦い”ができる女優になりたい」と言っていました。何かきっかけがあったわけじゃないんですけど、そういうものに出ることで、「私は女優をやってます」って胸を張ることができるんだと10代の頃から思っていたんです。

――やはり女優として演技力が問われる芝居のジャンルなのでしょうか?

演技力もそうですし、これまでの自分の生き方だったり自分自身が表れるものだと思うんです。今回は、全力で勉強させてもらいながら、戦おうと思っています。

――岡本さんの新しい一面が見られそうですね。

そんな一面をお見せできるように、女の人なら誰もが持っている二面性なども、スタッフの皆さんとお話しながらキャラクターを詰めています。

――女の人は誰もが二面性を持っているんですか(笑)!?

そうですよ(笑)。女の人って絶対いろんな人の前で自分を使い分けるから、そういう部分をお芝居で見せられたらなと思います。

  • 『わたし旦那をシェアしてた』(読売テレビ・日本テレビ系 7月4日スタート、毎週木曜23:59~)
    同じ男性を愛した3人のシングルマザーが愛と欲望のために戦いながら、「愛した夫」が残した謎とウソに巻き込まれていくドラマ。小池栄子は、12歳の娘を育てるキャリアウーマン・森下晴美。りょうは、15歳の息子を育てながらパーソナルトレーナーとして働く小椋加奈子。岡本玲は、双子を育てる優しい“モテ系女子”の保育士・藤宮茜を演じる。
    (写真左から)夏木マリ、りょう、小池栄子、岡本玲 (C)ytv

■事務所がOKなら住んでみたい(笑)

――今回はシングルマザーという役柄ですが、意外にも演じた経験は多いそうですね。

そうなんです。逆にあまり幸せな家庭の母という役柄のほうが少ないんです(笑)。今までは旦那さんが亡くなってすぐとか、まだ悲しみを抱えたままのシングルマザーという役柄が多かったのですが、今回は悲しみを乗り越えて子供たちを育てるという立場なので、立ち直って「生きていくぞ!」っていう力強い役柄は初めてですね。

――双子の母親というのも初めてだそうですね。

子供役の子たちとどれだけ密な絆が短期間で作れるかが、一番大事だと思っています。シングルマザーの女の戦いだけじゃなくて、ほかの家族と一緒に住むというシェアハウスが舞台なので、それぞれの家族ごとの色をうまく出していけたらなと思います。

  • (C)ytv

――その舞台である「シングルマザー専用のシェアハウス」というものが実在するのは、ご存知でしたか?

いえ、今回の作品で初めて知りました。でも、シェアハウスは住んでみたいです。事務所がOKなら(笑)

――1人でいるよりも、みんなでワイワイするほうが好きですか?

都内で女性が1人で子供を育てて生きていくって、想像以上に大変だと思うんです。私も1人で東京で暮らしていると、やっぱり家族とはまた違う甘えられる人が欲しいなってふと思ったりするんですよね。仕事から落ち込んで帰ってきて、その仕事場を知らない人と会話するのって大事だなと思ったことがあって。「今日は暑かったよね」「そうだよね、大変だったね」とか、ひと言だけでもいいからコミュニケーションがあったほうが、悩み続けずに切り替えになるんです。

――岡本さんは猫を飼ってらっしゃるそうですが、よく話しかけているんですか?

そうなんです。その切り替えが大事だなって実感したのが猫ちゃんなんです(笑)。今までは家に帰っても寝るまでずっと仕事のことを考えていたのが、そのおかげで1回オフできて考え直す時間があるということが大事だと思うようになったんですよね。だから、今回のような同じシングルマザー同士の悩みなどが話し合える場所って素敵だなと思いました。