2019年7月より放送開始となったTVアニメ『手品先輩』より、第1話〜第3話の先行上映会が6月29日(土)に東京劇場にて開催。先輩役・本渡楓、助手役・市川蒼、咲ちゃん役・喜多村英梨、斑さん・高橋李依、お姉ちゃん役・茜屋日海夏が登壇し、本編の感想やアフレコ現場の様子などを語った。

『手品先輩』は、講談社「ヤングマガジン」で連載中のアズ著のマンガが原作。監督は、『恋と嘘』『うどんの国の金色毛鞠』で助監督、『ラブライブ!』ではシリーズ演出を手がけた臼井文明が務め、アニメーション制作はライデンフィルムが担当する。

本作は、ある高校の奇術部を舞台に繰り広げられるギャグアニメ。手品が大好きだけれど、アガリ症のせいで「失敗率は100%!?」という「先輩」が主催する奇術部。そこへ無理やり入部させられ、あげくに「助手」扱いをされる新入生、さらには大道芸姉弟の「咲ちゃん」と「まーくん」、化学部の「斑さん」、実姉であり助手の担任教師でもある「お姉ちゃん」も巻き込んで、先輩の失敗はひたすら元気に、そしてちょっぴりエッチに加速していく!

上映後に開催されたトークイベントでは、主演の本渡楓が開口一番に「みなさん!奇術の世界へようこそ!」と本作さながらに挨拶。まずはメインヒロインである「先輩」への印象でトークは盛り上がった。元気がチャームポイント、そして奇術の失敗が時にセクシーな結果を招く先輩に、本渡は「原作を読んで、ちょっといやらしいのかな、けしからん!と思っていたけれど、監督からのディレクションでは『先輩の性の知識は幼女レベルです』と言われて(笑)。演じさせていただくと彼女に悪気はないことがわかり、そこも魅力ですね」と語った。

また、本渡が「助手くんのツッコミあってこその展開」と話したように、本作はテンポの速い掛け合いで楽しませる。茜屋日海夏は「先輩の助手のテンポが良くて、アフレコブースでも一人の視聴者として楽しんでしまいました!」と伝え、喜多村英梨は「しかもフルパワーで無限にラリアットを出し合っていくようだった」と、そのパワーとスピードを賞賛。これには助手役の市川蒼も顔をほころばせ、「先輩を面倒に感じつつも放っておけないキャラ。でも助手も男子高校生らしい下心がちゃんとある。音響監督の鶴岡陽太さんからは、『助手はヘンタイだからな』との言葉を受けつつ演じています」と裏側を明かした。

高橋李依は「この作品はキャラクターの内面を描いて成長を見ていくよりも、同じ日常を安全安心でお届けしていく作品」と監督から伝えられたメッセージを代弁。また、今回上映の3話までには登場していないキャラクターもいるなかで、喜多村の「咲ちゃん」、高橋の「斑さん」の紹介では、先行して“一言アフレコ”も披露され、客席からの歓声を呼んだ。

「映像」をキーワードにしたトークでは、本渡が「丁寧に描かれる一方で、急にデフォルメされたりもして、愛おしく作られている」と感想を述べた。さらには「主題歌」へ話が及ぶと、オープニングテーマを歌うi☆Risに所属する茜屋は「i☆Risのタイアップソングとしては、珍しく作品に思い切り寄り添っていて、MVでもリスペクトを込めた一曲」になったと話し、フルバージョン公開への期待を高めた。

その後には罰ゲームを賭けたミニゲームコーナーも設けられた。原作3巻でも紹介された「数える先輩!」ゲーム対決として、1人が一度に3までの数字を重ねていき、「60」を言ってしまった人が負けというルールで、まずは本渡と市川がお試しでトライ。実は「21」を言った人が勝ちなのだが、本渡は「21」を口にするも凡ミスで勝利を明け渡してしまい思わず赤面。観客は笑いとともに健闘をたたえた。

さらにキャスト5人でも「60」ルールで展開。アニメさながらテンポよく数字が重ねられていくと、またしても本渡が敗れ、罰ゲームが決定。劇中でも使われた手品用の動物ぬいぐるみ「スプリングアニマル」を動かす姿を動画で収録し、後日に番組公式Twitterで配信される罰が明かされると、本渡は「公開処刑ですね…!」と苦い顔。

会場で先行して発売されたライデンフィルムによるスタッフブックを眺めつつ、最後には観客へメッセージが述べられた。各々のキャラクターに絡めた言葉を交えつつ、市川は「3話以降も盛り上がりますので引き続き、よろしくお願いします!」と改めて強調した。

TVアニメ『手品先輩』は2019年7月2日よりTOKYO MX、MBS、BS-日テレ、AT-Xで順次放送。各詳細はアニメ公式サイトにて。

(C)アズ・講談社/手品先輩製作委員会