エッセイストの阿川佐和子が、23日(21:00~)に放送されるテレビ朝日系ドラマ『法医学教室の事件ファイル スペシャル』に出演し、クールなキャリア管理官を演じる。

  • 阿川佐和子 -テレビ朝日提供

同シリーズは、事件被害者の最期の声に耳を傾ける法医学者・二宮早紀(名取裕子)と、その夫で横浜東署の刑事・一馬(宅麻伸)が、衝突しながらも力を合わせて事件に挑んでいくもの。

ミステリードラマ初出演となる阿川は、キャリア管理官・宗方楓を演じ、初の“憎まれ役”に挑戦する。

「管理官役は難しかったですが、それよりもテレビ朝日のミステリードラマの撮影現場の様子が『なるほど、老舗だな!』って感じがして面白かったです」と感想を述べた。

そして、「役者経験の乏しい私にとって、“憎まれ役”は初めてだったので、これは面白いなと思ったんです。『キレイに映りたい』とか『いい人に見せたい』とかは一切ナシで、『嫌なやつだね~』と皆さんに思わせるにはどうすればいいかと悩み、“感情を出さないクールな女”というイメージで、ゆっくり喋ることを心がけました。私みたいに小っちゃい女が、スラーッと背の高い皆さんの中でエラそうにするのってなかなか難しかったです」と明かした。

室井滋が演じる鑑識・映子を叱責するシーンについては、「最初、台本には『(部屋を)出て行け!』とセリフが書いてあったのですが、丁寧語のほうがキャリアらしく怒りがにじみ出るかなと思って『出て行きなさい』に変更させていただいたんです。案外、大きな声を出して頑張りましたが、後で写真を見たら『こんなシワだらけで怒鳴ってたの!?』って、がく然」と笑顔。

続けて、「宅麻伸さんなんて、『いつもこうやって旦那を怒鳴ってんのかねぇ…』なんて怖がってました(笑)」と振り返っていた。

そして、ドラマの見どころにんついて、「立場は違いますが、法医学、鑑識、管理官…と、私たちが演じた女性たちはまさに“職人”たちの集まりだと思います。今回は事件を解決するために働いている人たちの戦い、葛藤、仲間とのコミュニケーションなどが大事なみどころなのではないかな」と語り、「謎解きも面白いですが、登場人物たちがどういう気持ちで働いているのかも見ていただきたいですね」と呼びかけている。