黒部峡谷鉄道は6月1日、新型客車3100形を導入し、1日最大3往復の運行を開始した。客車の新調は7年ぶりとのこと。

  • 黒部峡谷鉄道が新型客車3100形を導入

新型客車3100形は6両編成。車体は全鋼製で、車両寸法は長さ7,400mm×幅1,727.6mm×高さ2,423mm。定員(乗務員除く)は欅平方の端部車が15名、宇奈月方の端部車が11名(車いすスペース付き)、中間車4両はそれぞれ21名。6両合計の定員は110名。最高速度は25km/hとされている。

内外装デザインも一新され、外観デザインは社内公募52案の中から優秀作品を選定。その案をベースに、車両メーカーであるアルナ車両のデザイナーからのアイデアを織り交ぜて作成した。黒部峡谷鉄道の原点である電源開発の歴史と伝統を継承すべく、関電色のマルーンをベースに、かわいらしいレトロ風のトロッコ列車としている。

  • 新型客車3100形の外観

  • 新型客車3100形の内装

内装は自然環境への調和と安らぎを感じてもらうように、木目調のデザインを初めて採用した。車いす用スペースを設置してバリアフリー化を図るとともに、緊急時の避難対応として、非常口ならびに貫通路を設置。省エネ対応として蛍光灯からLED灯に変更している。