富山県の黒部峡谷鉄道は、今年の全線営業運転開始日を5月17日に繰り上げると発表した。

黒部峡谷鉄道の電気機関車。今年の全線開通は5月17日に決まった

当初の予定では5月1日だったが、山間奥地の積雪が多かったことから3月上旬の時点で延期を判断し、5月20日の全線開通をめざすとしていた。その後、気温の上昇にともない雪解けが進んだため、運転開始日を3日繰り上げることとした。なお、宇奈月~猫又間の営業運転は4月20日より開始。5月7日からは猫又~鐘釣間も運転開始する。5月17日に残る鐘釣~欅平(けやきだいら)間が営業運転を開始し、全線開通となる。

黒部峡谷鉄道は、景勝地として名高い黒部峡谷を縫うように走るトロッコ列車。宇奈月~欅平間20.1kmを1時間20分前後かけて走行し、観光鉄道として人気が高い。