京阪電気鉄道は14日、地域との連携や観光事業の強化を目的に、10月1日から京阪線2駅の駅名を変更すると発表した。八幡市駅を「石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)」駅、深草駅を「龍谷大前深草(りゅうこくだいまえふかくさ)」駅に変更する。

  • 駅名変更後の「石清水八幡宮」駅の駅サイン

  • 駅名変更後の「龍谷大前深草」駅の駅サイン

八幡市駅は京都府八幡市の駅で、昨年の乗降客数は1日あたり8,494人。日本三大八幡宮のひとつ、石清水八幡宮へのアクセスルートとなっている鋼索線(男山ケーブル)と接続する。2016年に石清水八幡宮本社が国宝に指定され、最寄り駅であることを周知する目的もあり、八幡市駅から「石清水八幡宮」駅へ変更することに。「同駅周辺の観光資源をさらにPRすることで、地域の活性化に繋げていきます」と説明している。

なお、鋼索線も10月1日から通称・駅名を変更する。通称は現在の「男山ケーブル」から「石清水八幡宮参道ケーブル」となり、駅名も八幡市駅から「ケーブル八幡宮口」駅、男山山上駅から「ケーブル八幡宮山上」駅にそれぞれ変更される。

  • 八幡市駅の駅舎(京阪線・鋼索線)

  • 深草駅の駅舎外観と改札口付近

深草駅は京都市伏見区の駅で、2018年の乗降客数は1日あたり1万3,052人。駅周辺の住民に加え、駅から徒歩3分の位置に龍谷大学深草キャンパスがあるため、大学関係者の利用も多いという。同駅の「龍谷大前深草」駅への駅名変更にあたり、「歴史ある深草の地名を残しつつ、龍谷大学の名称を加えることで、お客さまにとって分かりやすい駅名を実現させ、地域とさらに連携したまちづくりを目指します」と説明している。