国土交通省は9日、相模鉄道から2月26日付で申請のあった相鉄・JR直通線の旅客運賃(加算運賃)上限設定について、4月25日に運輸審議会から「認可することが適当である」との答申が出されたことを受け、国土交通省として認可したと発表した。

  • 相鉄・東急直通線用の車両20000系(写真左)と相鉄・JR直通線用の車両12000系(同右)

鉄道の旅客運賃は、鉄道事業法第16条第1項にもとづき上限を定め、国土交通大臣の認可を受ける必要がある。認可にあたっては同法16条第2項にもとづき、能率的な経営の下における適正な原価に適正な利潤を加えたものを超えないかを審査し、同法第64条の2にもとづき運輸審議会に諮る必要がある。

旅客運賃(加算運賃)を設定する路線は相鉄・JR直通線2.1km(西谷~羽沢横浜国大間)。相鉄線西谷駅とJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近までの区間に連絡線を新設し、連絡線を利用して相鉄線とJR線が相互直通運転されるものであり、その運賃について、相模鉄道が適用している基本運賃に加算運賃を加えたいと申請があり、認可された。

加算運賃の額は、普通旅客運賃が30円、通勤定期旅客運賃(1カ月)1,140円、通学定期旅客運賃(1カ月)430円で、実施日は2019年11月30日から。この加算運賃は、新線建設などにかかった設備投資費用の一部を利用者に負担してもらうため、相鉄・JR直通線利用の基本運賃に一定の金額を加算するものとなる。