相鉄・JR直通線のレール締結式が28日、整備主体の鉄道・運輸機構東京支社、営業主体となる相模鉄道の主催で行われた。あわせて羽沢横浜国大駅の施設見学も実施。同駅は相鉄・JR直通線の開業に合わせ、2019年11月30日の開業を予定している。

  • 羽沢横浜国大駅の駅舎。鉄・レンガ・ガラスをキーマテリアルとしてデザイン性を向上させた(写真:マイナビニュース)

    羽沢横浜国大駅の駅舎。鉄・レンガ・ガラスをキーマテリアルとしてデザイン性を向上させた

鉄道・運輸機構は都市鉄道等利便増進法にもとづき、神奈川東部方面線(相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線)の整備を行っている。相鉄・JR直通線の軌道敷設工事は2016(平成28)年9月に着工し、このほどレールがすべてつながる運びとなったことから、営業主体の相模鉄道とともに、羽沢横浜国大駅構内でレール締結式を執り行うことになった。

レール締結式で挨拶した鉄道・運輸機構東京支社長の堀口知巳氏は、相鉄・JR直通線の開業で相互直通運転が開始されることにより、「横浜市西部・神奈川県中央部と東京都心部が直結し、広域鉄道ネットワークの形成がなされるとともに、経路の選択肢の増加、所要時間の短縮、乗換え回数の減少、横浜駅や東海道貨物線の混雑緩和など、鉄道利用者の利便性が向上することから、活力ある都市活動、ゆとりある都市生活の実現が期待されています」と説明。相鉄・JR直通線の開業日が11月30日と発表されたことを受け、「開業に向けて、残された工事を無事故で完成する所存です」と述べた。

  • 出席者によるレール締結の後、点検確認と安全を祈願する清めの儀が行われた

  • テープカット、くす玉割りに続き、締結された線路をモーターカーが渡り初め

相模鉄道代表取締役社長の滝澤秀之氏は、「非常に難しい工事だったと聞いており、現場の方々の日々の努力や工夫があって、この日を迎えられたと思います。敬意と感謝を申し上げたい」と挨拶。相鉄線・JR線のレールがひとつにつながったことを「東京と相鉄沿線の大きな架け橋」と表現し、「この架け橋が夢のあるものとなるように、我が社も頑張っていかなければならないと思っています」「相鉄・JR直通線の開業後も、相鉄・東急直通線の工事が続きます。安全第一で工事が継続していくことを願っています」と語った。

その後は堀口支社長、滝澤社長ら出席者によるレール締結が行われ、点検確認、安全を祈願する清めの儀、テープカット、くす玉割りと続いた。締結された線路をモーターカーが渡り初めを行うと、会場から拍手が起きた。レール締結式の終了後は羽沢横浜国大駅の施設見学となり、駅舎・ホームをはじめ、駅東側の地上で相鉄・JR直通線が相鉄・東急直通線(2022年度下期開業予定)から分岐する様子なども公開された。

  • 駅東側の線路も公開。分岐した外側の2線が相鉄・JR直通線として東海道貨物線に合流する。内側の2線は相鉄・東急直通線となる

羽沢横浜国大駅のホームは相対式2面2線で10両編成対応。ホーム長は210mとされ、1・2番線ホームともにホームドアが設置される。地上階へは階段の他にエスカレーター(計4基)・エレベーター(計2基)も設置予定。改札口は1カ所で、自動改札機と有人改札を備える。なお、1番線ホームは「大和 海老名・湘南台(二俣川のりかえ)・横浜(西谷のりかえ)方面」と明記されたが、2番線ホームのほうはシールで隠されてあった。

駅舎は相鉄グループが取り組む「デザインブランドアッププロジェクト」にもとづき、キーマテリアルの鉄・レンガ・ガラスなどを使うことで、流行り廃りに左右されない、時を経て醸成される古びないデザインに。自然光を取り込む膜屋根、駅舎を明るくする採光シャフトなどにより、周辺環境とのつながりを感じられる駅をめざしたという。キーカラーのダークグレーを用い、案内サイン等の視認性向上も図る。

相鉄グループは11月30日の相鉄・JR直通線開業に向け、「横浜の真ん中と、東京の真ん中をつなぐ。相鉄は都心直通。」をスローガンにプロモーション活動を展開する。羽沢横浜国大駅の駅舎内にもポスターが掲出された。

  • 羽沢横浜国大駅は相対式ホーム2面2線(10両編成対応)の構造に。1番線ホームは「大和 海老名・湘南台(二俣川のりかえ)・横浜(西谷のりかえ)方面」と明記された