スターバックスとLINEはこれまで、ともに「コミュニケーション」を信条とする会社として、人と人とのつながりを作る“ぬくもりあるデジタル体験”を提供してきた。

2015年からは、LINEアプリでつながっている友だちにギフトをプレゼントできる「LINEギフト」にて協業。今年2月28日にオープンした「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」においては、店頭に近付くとLINEで通知を受けられる「LINE Beacon」を活用した企画を実施したという前例も。

そして今回、国内で重要度を増す「キャッシュレス」の領域においても強固に連携し、さらなる相乗効果を目指すために包括的な業務提携を締結。その第一弾として、「LINE スターバックス カード」などに関する発表を行った。

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    スターバックスとLINEがデジタル領域で業務提携

「LINE」上から「スターバックス カード」が発行可能に

スターバックスは、キャッシュレスで快適に同店を利用できるプリペイドカード「スターバックス カード」を2002年より提供し(米国では2001年より)、キャッシュレス支払いをリードしてきた。

今回は、ユーザーがより快適に「スターバックス カード」を作成してサービスを享受できるよう「LINE」上から「LINE スターバックス カード」を発行できるように仕様を変更。「LINE スターバックス カード」は、通常の「スターバックス カード」と同様に店頭でキャッシュレス支払いが可能であることに加え、同社が提供するロイヤリティ プログラム「STARBUCKS REWARDS(スターバックス リワード)」にも参加できる機能も備えている。

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    「LINE スターバックス カード」は「LINE Pay」からチャージできるほか、店頭で現金やクレジットカードによる入金もできる

「LINE スターバックス カード」は、「LINEウォレット」内の「マイカード」を経由し、「My Starbucks」への会員登録不要かつ、タップのみで簡単に新規発行ができるという。「LINE Pay」からチャージすることで、クレジットカードの情報を登録しなくてもすぐに決済に利用できるのも嬉しいポイント。

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    「LINE スターバックス カード」の作成手順

スターバックス「LINE公式アカウント」を開設

同社は2017年9月より、ユーザーの体験をより豊かにする初のロイヤリティ プログラム「スターバックス リワード」を提供し、一人ひとりに合った限定商品の購入情報や限定イベントへの招待などの情報を届けてきた。

そしてこのほど、情報を届けるための選択肢をさらに拡大すべく、「LINE 公式アカウント」を開設。同アカウントにおいては、新商品や季節のオススメ情報など、スターバックスの魅力が詰まったさまざまなコンテンツを発信し、ブランドとユーザーのつながりをより深いものにしていくとのこと。

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    1to1のコミュニケーションをLINE上でもお届け

今後は、お気に入りの一杯を探せる「カスタマイズ」機能をはじめ、モーニングやランチでメニューに迷ったときにオススメの商品と出会える機能を「LINE公式アカウント」でも提供するなど、デジタル領域においてもパーソナライズされたスターバックス体験を提供していくとしている。

スターバックス全店舗へ「LINE Pay」決済の導入

スターバックスとLINEで推し進めていくキャッシュレスの取り組みとして、国内のスターバックス全店に順次「LINE Pay」決済を導入することも発表された。

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    発表の場には、(左から)LINE 代表取締役社長・出澤剛氏、スターバックス コーヒー ジャパン 代表取締役最高経営責任者 CEO・水口貴文氏が登壇

2018年末より、「LINE Pay」は東京都内と福岡市内の一部店舗にてテスト的に導入されていたが、今後はさらに拡大し、全店への導入を目指すという。