俳優の菅田将暉が歌い、米津玄師が作詞・作曲・プロデュースした楽曲「まちがいさがし」が、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『パーフェクトワールド』(16日スタート、毎週火曜21:00~)の主題歌に決定した。

  • 菅田将暉

『パーフェクトワールド』は、20歳の時に事故で脊髄を損傷して車椅子生活を送ることになった建築士・鮎川樹(松坂桃李)が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会し、心を通わせ合っていく姿を描くもの。河西秀幸プロデューサーからオファーを受けていた菅田が「この曲を主題歌として起用したい」と提案して決定した。

菅田は「まず松坂桃李さんは、同業者の中で、常に、間近で、背中を見ていた人です。気づけば10年近くなりますでしょうか? 今では会えば家族のようなあいさつをし、離れれば先輩後輩として作品のみで触れ合う。そんな方のドラマの主題歌を僕が歌う。しかも米津玄師が作ってくれる。正直、何から整理すればいいのかわからない状況でした。ちょっと吐きそうでした。ただこんな贅沢なことはないと胸躍る自分が間違いなくいました」と心境を紹介。「『パーフェクトワールド』という作品が、皆さまの心に残るよう、少しでもお力になれればと思っております。当たり前のことですが、一生懸命歌わせていただきます」と意気込む。

松坂は「初めて聴いたとき、歌声から菅田の作品への想いがビシビシと伝わってきました。米津さんの書かれた歌詞に樹の心情とリンクする言葉が多く、ドラマの世界観からそのまま曲が流れていくことを容易に想像できるくらいピッタリだと思いました」と感想を述べ、「お互い、同じ時期にデビューをした菅田とこういう形で作品作りに関わるということに不思議な縁、巡り合わせを感じます。10年前には全く想像しなかった出来事です。この楽曲を聴きながら、ワンシーンずつを大切に撮影に臨んでいきたいと思います」と気を引き締めた。

河西プロデューサーは「菅田将暉さんの歌声は、優しさの中にも芯が強くて心に訴える印象を持っており、このドラマにぴったり合うと思っていました。なぜなら『パーフェクトワールド』はラブストーリーでありながらも、自分の足りない部分を誰かに助けてもらったり、完璧にはならない人生の中に希望を見つけたり、とメッセージ性が強いドラマだからです。直感的に、そして衝動的に菅田さんにオファーをさせていただきました」と経緯を明かした上で、「楽曲をはじめて聞いたとき、自分の選択は間違っていなかったと確信する素晴らしい楽曲に興奮したのを覚えています。米津玄師さんが菅田将暉さんへ書いた楽曲は、ドラマとの親和性も抜群で、既にパーフェクトワールドにとって『まちがいさがし』はなくてはならない存在です」と太鼓判を押した。

この楽曲は、16日の第1話内で初披露される。

  • 松坂桃李(左)と山本美月=カンテレ提供