女優の山口紗弥加が主演する東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『絶対正義』(毎週土曜23:40~)がこのほど、クランクアップを迎えた。

『絶対正義』のクランクアップを迎えた山口紗弥加=東海テレビ提供

連日連夜の撮影は最終日も夜遅くまで続き、ラストカットはまさにクライマックスを撮影するという劇的な場面で終了。

山口は「もう、寂しいです…。最初は(演じる)範子の気持ちが理解できずに苦しかった。大切な人たちを無自覚に傷つける“範子の正義”は最後まで受け入れられませんでしたが、範子を愛しいと思う自分もいて…」と複雑な心境を明かしながら、「範子が教えてくれたことは山ほどあります。ありがとう、範子。ありがとう、『絶対正義』。私にとってのドリームチームはひたすらに愛しい日々でした」と感謝した。

美村里江は「ドラマを観てくださった方から『大変な役だね』とよく言われました。私個人としては、役を生きることに関してはどんな役でも密度に差はないと思っているので、いつも通り精いっぱい演じました。ただ、共演者の方々に救われた部分はありましたね」、片瀬那奈は「こんなに毎日泣いたお芝居をしたのは初めてでした。今までどちらかと言えば強い女の人や、少し変わった人などの役をいただくことが多く、泣く、怒るなど、シンプルな感情で表現することもあまりなかったので、自分の中では新鮮で感情が揺さぶられた数カ月でした」と回想。

桜井ユキは「回を重ねるごとに(演じる)和樹の男らしさのハードルが上がっていき、とてもありがたいことでしたが、最後の方は自分にない物を搾り出す感がありました。その成果は私生活にも影響され、足癖が悪くなりました(苦笑)」、田中みな実は「最初はキャストの皆さんについて行くのに必死で、皆さんの足を引っ張らないようにとそればかり考えていました。でも、こんな私にも皆さんが対等に向き合ってくださって現場に行くのが楽しく、次第にやりがいを感じることができました。(この経験を生かして)女優さんのお仕事はご依頼があればそのつど考えて、自分にできることでしたらやってみたいと思います」と意欲を示した。

そして、白石聖は「今回、学生時代の範子と現在の律子の2つの役を演じることができ、1つの作品で違った役を演じる経験などなかなかないことで、思い出に残る作品となりました」といい、「毎日が刺激的でとても楽しい現場で、本当にあっという間でしたが、充実した日々を過ごさせていただきました」と振り返っていた。