JR西日本は15日、JR西日本不動産開発、中国SC開発、ジェイアール西日本ホテル開発とともに検討してきた広島駅ビルの建替え計画の概要がまとまったと発表した。

  • 新しい広島駅ビル外観イメージ

同社は2014年9月に広島市が策定した「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」にもとづき、JR西日本不動産開発、中国SC開発、ジェイアール西日本ホテル開発とともに広島駅ビルの建替えを検討してきた。今回、広島市の「広島駅南口広場の再整備などにおける魅力的な駅前空間の創出について」に合わせ、広島駅ビルの建替え計画の概要をまとめたという。

JR西日本グループは広島地区において、陸の玄関である広島駅の整備などを進め、広島駅橋上・高架下施設「ekie(エキエ)」や新幹線コンコースの整備に続き、2025年春の開業をめざし、駅ビルの建替え計画を推進していく。なお、1965年に開業して以来、50年以上にわたり利用された広島駅ビル「ASSE(アッセ)」は2020年3月末に閉館する。

  • 新しい広島駅ビル内観(路面電車が進入する2階の空間)イメージ

新しい広島駅ビルは、店舗面積約2万5,000平方メートルのショッピングセンターとシネマコンプレックス、高層階にはJR西日本ホテルズの新規ブランド「ホテルヴィスキオ」(400室規模)や駅ビル直結駐車場(約500台)に加え、駅北西に別棟駐車場(約400台)を建築する計画としている。

駅ビル2階は路面電車(広島電鉄)が進入する空間とし、広島駅中央口改札や新幹線口改札から段差なくフラットにつながり、駅と歩行者空間や商業施設が一体となった魅力的な空間の創出をめざす。また、駅ビル1階に整備される駅前広場ともつながり、利用しやすい公共交通ネットワークを形成する予定となっている。

  • フロア構成イメージ

2020年3月末に現駅ビルが閉館した後、2020年4月に駅ビル建替え工事に着手。2025年春に新駅ビル開業を予定している。