水没にさらされる巨大都市に暮らす“環境難民”の子供たちを追うフジテレビのドキュメンタリー番組『環境クライシス3~水没するアジア巨大都市の環境難民~』が、23日(15:30~16:30)に放送される。

  • 毎日満潮時に浸水する北ジャカルタの様子=フジテレビ提供

『環境クライシス』は、これまで第1弾(2017年8月19日放送)で、気候変動による自然環境の変化で、住む土地や家を奪われ、避難を強いられた“環境難民”が増加の一途をたどるインドを、、第2弾(2018年5月26日放送)で、“世界最悪の大気汚染”にさらされているモンゴルを取材。これに続く、今回の第3弾の舞台は、アジア太平洋地域で最も洪水被害が発生すると言われ、590万人が被害を受けると試算されているインドネシアだ。

特に被害が大きいのは都市水害を取材するため、番組では首都・ジャカルタへ、中心地を流れるチリウン川に住む人たちは、1日1ドル以下で生活する彼らは、ゴミで川を埋め立て、“お手製バラック”(川上の人々が川に捨てたゴミで建築)に暮らしている。

専門家によると、極端に集中豪雨が増え、チリウン川の氾濫発生回数が増えているといい、この気候変動によって生活を奪われたインドネシアの“環境難民“たちを待ち受けていたのは、海面上昇や地盤沈下による生活の場の水没だ。番組では、そんな過酷な運命の中で暮らす子供たちの生活に密着する。

ほかにも、インドネシアにおける温暖化の大きな要因の1つである森林伐採の現状や、ジャングルで先祖代々受け継がれてきた伝統的な暮らしを続ける部族にも密着取材。日本企業によるインドネシアの一大環境プロジェクトや大都市・東京における大規模洪水対策も紹介する。

第1弾・第2弾に引き続き、現場取材した環境ジャーナリストの竹田有里氏は「今世界で起きている現実をありのまま伝えることで、番組が視聴者の皆様にその行動を今一度考えてもらうきっかけになればと切に願っております」とコメント。ナレーションは、女優の葵わかなが担当する。

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