脚本家の倉本聰氏が13日、東京・白金台の八芳園で行われたテレビ朝日系ドラマ『やすらぎの刻~道』(4月8日スタート、毎週月曜~金曜 12:30~)の制作発表記者会見に出席し、今作の脚本を執筆した経緯を説明した。

  • 『やすらぎの刻~道』の脚本を担当する倉本聰氏

脚本を担当していた前作『やすらぎの郷』が終了した際、同局の(早河洋)会長から会食に誘われたという倉本氏。「慰労してくれるのか」と期待しながら高級焼肉店へ訪れたところ、食事の席で続編の話を切り出されたことを明かした。

その時の心境を「ハニートラップに引っかかったような感じ」と洒落っ気たっぷりに表現し、「熟成された肉の美味しさに負けて、ぼんやりと引き受けてしまいました」と回想した。

なお、『やすらぎの郷』は2017年4月~9月と半年間の放送だったのに対し、今回の『やすらぎの刻~道』は1年間の長丁場。倉本氏は「1年間というのは、長いシナリオライター生活で初めて」と語り、「身体が持つだろうか」と心配していたという。そして、執筆途中で体調を崩し、そのまま入院生活を送っていたことを明らかにした。

それでも身体を回復させた後、再び執筆に励んだとのことで、「ちょうど10月10日で仕上げまして。わりと安産だったんですけれども」とジョークも。さらに、脚本について「続編があるなんて思っていませんでしたから、前作で登場人物をバリバリ殺しちゃったんですよ。だから困っちゃいましたね」とエピソードを語っていた。

この会見には、風吹ジュン、清野菜名、橋爪功、風間俊介、石坂浩二、浅丘ルリ子、いしだあゆみ、板谷由夏、大空眞弓、丘みつ子、加賀まりこ、上條恒彦、草刈民代、笹野高史、ジェリー藤尾、名高達男、藤竜也、松原智恵子、水野久美、ミッキー・カーチス、山本圭も登壇した。