――毎週、放送中に熱いツイートをされていますが、どういう風に視聴されているんですか?

家でも見ますし、友達とご飯行くときも、日曜日だと個室でテレビが見られるお店を探すレベルですね(笑)

――もう絶対にリアルタイムで見ようと(笑)

そうですね。もともと僕は見逃し配信とかHuluでまとめて見る派だったんですよ。でも『3年A組』は、毎回いろんな展開がありますし、テーマも決まっているので、放送が終わった瞬間にTwitterで内容が流れてきちゃうじゃないですか。それが嫌なので、毎回絶対リアルタイムで見ているんです。最初は涼太くんを応援しようというのがきっかけだったんですけど、あれよあれよと持ってかれた感じですね。

――1人で見るときもあれば、みんなで見るときもあるんですね。

メンバーの中務裕太と見たときもありますし、それこそ涼太くんと一緒に見たこともありました。

――でも、片寄さんが来たときは「ドラマ集中出来ないので、帰ってもらって良いですか?(笑)」とツイートされてましたよね(笑)

そうそうそう、呼んだの僕なんですけど(笑)

――片寄さんに取材した際、放送が終わると小森さんから「おまえが内通者か?」「たぶんあいつがあやしい」とLINEが来るので、「俺に言ってどうするんだよ(笑)」と言ってました。

でも、今は逆に涼太くんに煽られます。6話くらいから「7話の話聞く?」とか言ってくるので、「絶対しゃべんないで!」って(笑)。他のメンバーもみんな見てるんですけど、涼太くんに「あれって誰が犯人なの?」とか聞くから、「そういう質問はタブーだから、本当に聞かないで!」って僕が注意してます(笑)

片寄涼太 撮影:蔦野裕

――そうすると、今はドラマを見た感想を片寄さんに送ってるんですか?

そうですね。でも、後半に入ってから、すごくイラつきを覚えるようになったんですよ。展開が読めなくて、毎回「うわっ! そういう感じか!!」って思わされて、もうムカついてしまうんです(笑)。その気持ちを、涼太くんにぶつけてますね。

――それでもつい見てしまう(笑)。放送が始まる前から、ソワソワしているのがTwitterから伝わってきます。

家で見るときは、もう9時くらいからテレビつけちゃいます。『行列のできる法律相談所』から見て、『おしゃれイズム』見て、『3年A組』なので、最近は『おしゃれイズム』に出てる人にめっちゃ詳しくなって、芸能人の情報通になりましたよ(笑)

――そして放送が始まってツイートすると。

もう声出して見てますから、ツイートはその実況です(笑)。テレビに向かって「おまえマジか!」って言いながら、その気持ちをそのままツイートしてるんですけど、それがこのドラマの1つの楽しみ方なのかなって思いますね。第5話で、ドラマの中の時間軸がリアルタイムと連動した回がありましたし、SNSもテーマにしている作品ですし、そういう面でも時代に合ってるドラマだと思いますね。今まで僕は見逃し視聴派だったので、新しいドラマの楽しみ方だなって思いました。

――そして小森さんがツイートすると、瞬時にものすごい数のRTやリプライ(返信)がきますよね。

ファンの方がものすごく反応してくださるので、感想の共有の場としてすごく楽しんでます。「やっぱりそう思います!」とか「それは違うんじゃないですか?」とか、いっぱい送ってくださるので、みんなで一緒に見てる感じがしてすごく楽しいですね。

――結構リプライはご覧になってるんですね。

全部は見れないんですけど、できるだけ表示されるものは読んでます。たまに、「このコメントには超返したい!」ってこともあるんですけど、一度やると止まらなくなっちゃうんで我慢してます(笑)

――そして放送が終わった後は、しばらく余韻に浸るんですか?

いえ、疲れちゃうんで、家にいるときはすぐ寝る準備をします(笑)。それで日曜日が終わり、1週間の締めになってますね。

■怒りすらあります(笑)

――第8話で、柊先生が「グッと踏みとどまって、クルッと頭を一周させれば、パッと正しい答えが浮かぶ」という“グッ クルッ パッ”を教えてくれましたが、小森さんもTwitterやInstagramといったSNSを活用する中で、考えさせられる部分はありましたか?

ありましたね。SNSをやっていて思うのは、自分の意図した方向に物事が進まないことも確かにあるなということです。特に僕たちはたくさんの方に見ていただける職業なので、難しいところではあると思います。「この一言が影響してしまう…」と考えることもあると思うんですけど、それを恐れて言葉にしないのもまた違うと思うんです。今の時代、コミュニケーションの1つとしてSNSは必要ですからね。ただ、これからはいろんな意見があるっていうことが、もっと普通の世の中になっていくと思うんですよ。何を発言しても、賛成する人がいて、反対する人がいて、中立の人がいるっていうことが当たり前になってくると思うので、自分は引け目にならず、どんどん発言していきたいなと思います。

――ただ、『3年A組』を見ながら熱いツイートをしてる小森さんに、“グッ クルッ パッ”は難しいですよね(笑)

あのときは無理です(笑)。でも、GENERATIONSのメンバーが、今みんな言ってるんですよ。この前長い撮影があったんですけど、その時も何かを考えなきゃいけなくなると、自然に“グッ クルッ パッ”って(笑)

――浸透してる! 柊先生も「届いてたんだなぁ…」って泣きますよ。

あの第8話も相当良かったですよね。電脳部という2人の子たち(森七菜演じる堀部瑠奈と、今井悠貴演じる西崎颯真)がメインだったじゃないですか。世の中って発信力のある声の大きい人と、そうではない小さい人がいて、やっぱり声の大きい人の意見が通りやすい部分があると思うんですけど、8話はあの2人がみんなをグッと引っ張っていきましたよね。今までのストーリーでどこに出てたんだろう?っていうくらいのキャラクターにフォーカスを当てることによって、誰にでもみんなを引きつける何かがあるんだよ、声の大きいチームからちょっと視点を変えるだけで違う見え方があるんだよっていうのを感じる、すごく良い回でした。

  • 森七菜(左)と今井悠貴

――もう結局みんな良い回じゃないですか(笑)

いやぁ、もう全部良い回ですね。相当悔しいです(笑)

――「悔しい」とか、先ほど言っていた「ムカつく」といった感情で見ていたというのは意外でした。

毎回展開が読めないので、もどかしいというか、「そうくるのかぁ!」って悔しがりながら見てるんです。「くっそ~! そっちかよ!!」って、怒りすらありますね(笑)

――今まで、ドラマはどんなジャンルを好んで見ていたんですか?

人間関係を描く作品がすごく好きですね。学園ものやミステリーものはあまり見なかったのですが、『3年A組』は人間模様を描くのが面白いなと思って見ています。