京都市交通局はこのほど、地下鉄烏丸線に導入する新型車両の外観・内装デザインを3つの案から選ぶ市民投票を開始した。

  • 外観デザインA案「今の地下鉄車両のイメージを継承しつつ新しさを採り入れたデザイン」

  • 外観デザインB案「前面の造形に曲面を多用した、より近未来的なイメージのデザイン」

  • 外観デザインC案「京都市電を思い起こさせるデザイン」

地下鉄烏丸線では、更新時期を迎える9編成について新型車両への置換えを予定しており、京都市が設置した「デザイン懇親会」をはじめ、市議会・市民・地下鉄利用者から車両デザインについて多数の意見が寄せられたという。投票では、これらの意見をもとに考案した外観デザイン案・内装デザイン案それぞれ3種類を市民に提示し、最も票を得た案を実際の車両に採用することとした。

外観デザイン案は、現在の烏丸線車両の造形に東西線車両の黒色の前面を取り入れた「A案」、前面の造形に曲面を多く採り入れ、標識灯・前照灯の配置も従来の車両と変更して近未来的なイメージを表現した「B案」、長く親しまれた京都市電の造形と赤橙色のカラーリングを採り入れた「C案」の中から選ばれる。

内装デザインは、鮮やかな和の色彩と落ち着いた和の色彩の両方を用いた「案1」、落ち着いた和の色彩でまとめた「案2」、和の色彩で現代的な雰囲気を表現した「案3」の中から選ばれる。各デザイン案は京都市交通局ウェブサイトに掲載するほか、京都駅・山科駅などの改札付近にも掲示する。3月5日からは、烏丸御池駅に座席の表皮と床面の色サンプルを設置しているという。

京都市内在住者のほか、普段から京都市営地下鉄を利用する人も投票可能。地下鉄北大路駅・烏丸御池駅・京都駅・山科駅・三条京阪駅に専用投票用紙を設置する。ウェブやはがき、FAXからも投票できる。投票は1人1回限り。3月18日で締め切り、3月下旬に結果を発表する。