アイドルグループ・Sexy Zoneの中島健人がこのほど、フジテレビ開局60周年ドラマ『砂の器』(3月28日19:57～22:54)のクランクインを迎えた。
天才作曲家・和賀英良役の中島健人＝フジテレビ提供
松本清張による不朽の名作で、1974年の映画化以降、何度も映像化されてきた同作が、現代を舞台に新しい解釈でドラマ化。東山紀之演じる鋭い観察眼を持つベテラン刑事・今西栄太郎と、中島健人演じる父との“宿命”を背負う天才作曲家・和賀英良の攻防、そして和賀が幼い頃生き別れた柄本明演じる父・本浦千代吉との複雑でせつない“絆”が描かれる。
中島のクランクインは、ハロウィーン当日の渋谷のシーンで、殺人を犯した和賀が仮装して盛り上がる人たちの間を逃走するというもの。カットがかかるたびに真剣な表情でモニターを確認しながら撮影に挑み、最初のカットを撮り終えると「昔から『砂の器』は憧れていた作品でもあったので、今日『砂の器』にクランクインしたという事実に改めて感動します」と感慨深げに語った。
そして、「初日の今日こそ大事。和賀英良が自分の体に入り込む瞬間を一番とらえるのは初日しかできないので」と引き締まった表情を見せ、「殺害した直後の逃走のシーンなので、普通の走りとはまた違う、“逃げる”という意味の走りは初めての感覚。スリル感がヒリヒリしたクランクインになった」と振り返った。
また、監督から「『砂の器』は耽美で繊細な側面を兼ね備えた作品」と言われたことを明かし、「すべてにおいて繊細に作品に取り組んでいきたいと思いますし、1分1秒でも逃したらいけない感覚がこの作品の中にたくさん散りばめられているので、どの表情も見逃してはならないという気持ちで和賀を演じていきたい」と意気込んだ。
さらに、「『砂の器』の歴代の作品の中で最も現代の感覚を取り入れた2019年バージョン。ハロウィーンの中で疾走していく和賀は新鮮味があると思いますし、『砂の器』のファンの方も2019年バージョンとして新しいビジュアルの和賀はきっと楽しんでいただけるんじゃないか。最初の映画バージョンは白いタートルネックでしたが、今回はワイシャツ。でも白は共通なので、真っ白なものほど作品的にも汚したくなるものなんでしょうか」と、笑顔を見せながら2019年版ならではのシーンや衣装について語った。
