「ネットスラング」という言葉をご存知だろうか。スラングは「隠語、略語、俗語」を意味し、「ネットスラング」とはインターネット利用者の間でのみ通用する特殊な言語のことを指す。「W」や「ググる」がその一例で、笑うことを意味する「W」は「(笑)」と打つよりも簡単なので、友人間で気軽に使用している人もいるかもしれない。Googleで検索することを指す「ググる」などは「ちょっとおいしいお店ググってみるね」のように、話し言葉として日常的に使うこともあるだろう。

しかし、普段からこの「ネットスラング」を愛用するあまり、仕事上のメールやチャットでもこのスラングを使った、または使われた経験はないだろうか。仕事上では相手の感情や立場を考え、行動することが求められる。そんな仕事の場面で、「ネットスラング」のような砕けた言語が送られてきたら、嫌な気持ちになる人も少なくないだろう。

そこで今回は、マイナビニュース会員233名に「嫌だと思うネットスラング」をテーマにアンケート調査を実施。嫌な理由とともに語ってもらった。

  • 「ネットスラング」使っていますか?

    「ネットスラング」使っていますか?

Q1. あなたが仕事上のメールやチャットで、相手から使われたら嫌だと感じるネットスラングはありますか

はい(46.4%)

いいえ(53.6%)

Q2. 仕事上のメールやチャットで、相手から使われたら嫌だと感じるネットスラングを教えてください

1位: スマソ(すまんを表す / 52.8%)

2位: W(「笑う」を表現する記号の意 / 42.1%)

3位: 草(「笑う」を表現する記号の意 / 40.8%)

4位: orz(落胆、失意、挫折の際の心理状態を表す / 36.1%)

4位: 禿同(激しく同意の意 / 36.1%)

6位: (笑)(発言者や聴衆が笑ったことを描写する記号の意 / 24.9%)

7位: ググる(Googleで検索するの意 / 24.5%)

8位: ASAP(as soon as possibleの頭文字を取った略語の意味 / 21.5%)

Q3. 最も嫌いなネットスラングを教えてください

1位: スマソ(26.6%)

2位: W(17.2%)

3位: 草(12.4%)

4位:禿同(10.3%)

5位: orz(8.6%)

■スマソが嫌な理由

・「個人間でのメールやチャットでの使用はともかく、仕事上のメールやチャットでネットスラングを使うこと自体がいかがなものかと思います。特に、仕事上でのお詫びで【すまん】はあり得ませんし、さらにネットスラングでの スマソを使うのはふざけているとしか思えず、とても嫌だと感じます」(52歳女性/サービス(その他)/その他)
・「謝っているとは思えない」(62歳男性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「スマソは上から言われてるみたいで腹が立つ」(34歳男性/農林・水産/建築・土木関連技術職)
・「スラングな言葉過ぎて、メールの文章で使用すると、メールを受け取った相手にとても失礼だと感じるため」(47歳男性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
・「ネットスラングは世間一般に周知されているものが少ないので、どれもビジネスシーンにそぐわないと思うが、特にこれを使われたら腹が立つから」(39歳男性/その他/事務・企画・経営関連)

■Wが嫌な理由

・「さすがに仕事上このアルファベット1文字はあり得ないし、ましてや仕事上でのメールで笑う文字が必要なのかも疑問であるから」(37歳男性/その他メーカー/事務・企画・経営関連)
・「字の形が馬鹿にされている感じがするので」(31歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「以前は自分でも多用していましたが、いざ自分に多用されると不真面目に思え嫌になりました」(50歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「ビジネスには絶対に使わないでほしい。記録に残るので」(50歳男性/銀行/営業関連)

■草が嫌な理由

・「下品で否定的で、使う人の人間性や非常識性を疑うから」(38歳女性/繊維・アパレル/専門職関連)
・「意味が不明で頭にきます」(48歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「他のスラングより子どもっぽい感じがして嫌です」(49歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

■orzが嫌な理由

・「意見があるのなら素直に言うべき」(59歳男性/精密機器/ 技能工・運輸・設備関連)
・「知らない人が見ると何のことなのか全くわからないから」 (41歳男性/建設・土木/技能建築・土木関連技術職)
・「何かめんどくさく感じるので」(38歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/I技能工・運輸・設備関連)

■禿同が嫌な理由

・「『はげ』は、ビジネスシーンでは、まずいでしょう。私自身ははげていませんが、不快になります」(54歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「ネット中心のネットオタクみたいでキモい」(39歳女性/食品/技能工・運輸・設備関連)
・「『笑』などの知らなくても意味が通じるものなら許せるが、調べないと意味がわからないものは手間が増えるので勘弁してほしい」(40歳男性/専門店/事務・企画・経営関連)

■総評

調査の結果、相手から使われたら嫌なネットスラング、最も嫌いなネットスラングとも、「スマソ」がトップとなった。嫌いな理由として、「謝っているとは思えない」「上から言われてるみたい」などが挙がり、謝罪どころかかえって相手の怒りを買ってしまうこともあり得るようだ。誠意を伝えたいときに使う言葉として適切ではないといえるだろう。

また、同じく相手から使われたら嫌なネットスラング、最も嫌いなネットスラングの2位と3位には、ともに「笑う」を表現する記号「W」と「草」がランクイン。仕事上のメールで笑う文字が必要なのかという疑問や、馬鹿にされているとか、不真面目、下品といった文字の印象についての意見も出た。

3位以降は、そもそも意味がわからないという声も見られ、ネットスラングは相手を不快にさせるだけでなく、コミュニケーション自体が成立しない可能性もはらんでいることが浮き彫りになった。友人同士の気軽な会話での使用は、距離が縮まって良いかもしれないが、ビジネスシーンではトラブルになる前に使用を控えるのが身のためではないだろうか。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2019年2月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 233名(男性188名 女性45名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート