JR九州は6日、立体交差駅としての折尾駅が3月16日でその歴史に幕を閉じることを受け、折尾駅が主体となり、普段は筑豊本線を運行しない「SL人吉」の客車を使用した3月2日出発の日帰りツアー「『SL人吉の客車』で行く! さよなら“折尾駅立体交差”ツアー」を企画したと発表した。
折尾駅は高架の鹿児島本線、地上部分を走る筑豊本線が交わる日本初の立体交差駅として運用を続けてきたが、3月16日でその歴史に幕を閉じることになった。そこで、折尾駅が主体となり、「SL人吉」の客車を使用した日帰りツアーを企画。沿線の若松駅では、かつてのブルートレインのヘッドマークに付け替えを行い、列車の撮影会や地元ならではのイベントを企画した。
ツアーの出発日は3月2日、折尾駅を10時52分に出発して八幡駅まで鹿児島本線を走行し、中間駅、若松駅、折尾駅(13時59分着)の順で筑豊本線を走行。折尾駅での立体交差を体感できる。乗車した人全員に、この日しか手に入らない記念入場券をプレゼントするほか、若松駅停車中に参加者限定のヘッドマーク撮影会も実施する。
その他、筑豊本線高架記念で作成した150分の1サイズの旧折尾駅ペーパークラフトを発売し、昼食に折尾名物「東筑軒のかしわめし」弁当を提供。高架工事前の折尾駅を懐かしむ駅の遺構や駅長室所蔵の品のミニ展示会、折尾駅長が案内する高架工事ツアー(希望者のみ)も用意されている。
ツアーの募集人員は120名で、旅行代金は大人9,800円・小人8,200円。申込みはJR九州法人旅行センターで受け付け、締切は2月18日だが、定員になり次第、終了となる。