JR西日本は28日、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボレーションによるオリジナルラッピング列車「ハローキティはるか」の報道公開を実施した。第1弾の編成(6両編成)は1月29日から、関西空港駅発着の特急「はるか」で運行開始する。

  • オリジナルラッピング列車「ハローキティはるか」

    オリジナルラッピング列車「ハローキティはるか」の第1弾となる編成が報道公開された

「ハローキティはるか」は特急「はるか」の車両281系を使用し、「和のおもてなし」をテーマにラッピングを施した。昨年6月にデビューした「ハローキティ新幹線」に続き、関西の玄関口「関西空港」、国内外の旅行者でにぎわう古都「京都」を結ぶ特急「はるか」をハローキティとコラボした特別なデザインとすることで、関西を訪れる利用者をおもてなしするとともに、新たな旅の体験を提供するという。

ラッピング列車の第1弾として使用された編成は、1号車から「クロ280-4」「モハ281-8」「サハ281-4」「サハ281-104」「モハ281-7」「クハ281-4」の6両編成。281系の車体に使用される紺色を基調に、蝶や草花といった自然がテーマのモチーフをあしらった。伝統的なモチーフにハローキティを組み合わせ、和モダンを感じさせるデザインに。和服姿のハローキティをデザインしたオリジナルロゴを車体前面・側面に配した。

  • 車体前面・側面に「ハローキティはるか」のロゴを配した

車内も各所に外装デザインと同様のアートを配し、乗車中も「ハローキティはるか」の世界観を楽しめるように工夫されている。客室内の窓間および妻壁部に装飾を施したほか、客室・デッキ間扉のガラス部分に「お花」「ちょうちょ」のデザインも。乗降扉に加え、トイレ・洗面所にもハローキティがデザインされ、洗面所の鏡をフォトフレームのように使い、ハローキティと一緒の写真を“自撮り”することもできる。

報道公開で取材に応じたJR西日本営業本部の担当課長、尾崎真由子氏は、「ハローキティはるか」のデザインについて、「ハローキティを取り入れつつ、日本を意識したデザインで和モダンを表現しています。ハローキティが和服を着ているところもポイントです」とコメント。「ハローキティは国内外から年齢を問わず愛されるキャラクター。お客様が関西の旅をより楽しんでいただくために、この列車にご乗車いただけたら」と話した。今回公開された第1弾に続き、デザインの異なる第2弾・第3弾の編成も計画しており、導入時期など詳細は決まり次第、改めて発表するとのことだった。

  • 客室内や乗降扉、トイレ・洗面所などにも外装デザインと同様のアートを配した

尾崎氏によれば、昨年デビューした「ハローキティ新幹線」が好評であることも、「ハローキティはるか」を導入するきっかけのひとつになったという。「いまのところ予定はないのですが、『ハローキティはるか』の車内で『ハローキティ新幹線』をPRするようなこともできればと思っています。ホームページ上ではお互いリンクしていますし、両方の列車を楽しんでいただくことで、旅の選択肢も広がるはず。いろいろなシーンでご利用いただけるとうれしいですね」と話していた。

「ハローキティはるか」の第1弾の編成は1月29日以降、当面運行される予定。運行スケジュールは特設ページに公開され、毎日18時頃に翌日分が更新される(運行スケジュールは予告なく変更される場合がある)。1月29日は関西空港駅10時46分発の上り「はるか16号」をはじめ、計7本(上り「はるか16・30・44・58号」、下り「はるか27・41・55号」)の運行を予定している。

  • 「ハローキティはるか」の車内・外観