女優の木村佳乃が16日、東京・フジテレビ湾岸スタジオで行われたカンテレ・同局系ドラマ『後妻業』(22日スタート、毎週火曜21:00~ ※初回15分拡大)の制作発表会見後に取材に応じ、関西弁のキャラクターを演じる中での裏話を明かした。

  • 『後妻業』主演の木村佳乃

木村演じる男をたぶらかすのが天才的な後妻業(遺産相続目当ての結婚詐欺)のエース・小夜子が主人公の同作。ド派手な衣装に身を包む役柄だが、「小夜子像を作るときに、プロデューサーの栗原(美和子)さんと何回も打ち合わせして、容姿というのはすごくこだわりました。派手の中にも、男性がコロッといってしまう雰囲気を作りました」という。

また、関西弁が強烈なキャラクターだが、東京出身の木村にとって「連ドラでここまで(関西弁が)多いのは初めてでございます」とのこと。それでも、この作品は関西弁で演じたいという強い思いで、「できる限り練習をして、ネイティブの方が聴いたらおかしいと思うところもあるかもしれないんですけど、及第点をいただけるまでは頑張りたいと思っています」と意気込んだ。

“小夜子ルック”で会見に登場(左は木村多江)

それだけに、1日中関西弁のセリフで演じて帰宅すると、「変なことをしゃべってるらしいんです(笑)」と、家族から指摘されるそう。また、「家で方言指導の先生のテープをずっと聴いてるんですね。そしたら娘がすごく(関西弁を)うまくなっちゃって(笑)。『それ、ヅラちゃう。ファッションウイッグや』とか言い始めて! 聴かせてはいけない内容のセリフも結構ありますので、『あれも聴いて学校で言っちゃったらどうしよう…』と思ってハラハラしてます」と思わぬ不安を明かしながら、「若いって(吸収力が)すごいと思いました。うまいです」と感心していた。

小夜子は、映画版『後妻業の女』で、大竹しのぶが演じた役柄であり、木村はこの役が決まって「小さい頃から大大大好きで尊敬する大竹さんに、まず報告しました」という。それに対して、大竹からは「私、舞台頑張ってるよ~元気~?」と無関係な返事をもらいながら、「佳乃ちゃんが小夜子だったら、おじさんコロッと騙されちゃう。寒いから頑張って」と応援されたそうだ。

木村は「すごい女優さんなので、大竹さんとは違う小夜子像を作ることに集中しています。それで、原作とも映画とも内容がちょっと違うので、そこは切り離して全く違うものとして楽しんでもらえると思います」とアピールした。

また、同じカンテレ制作の主演ドラマ『僕のヤバイ妻』でも悪女を演じた木村。「ああいう役も大好きです。血のりが出てくると私の目がランランとすると、関西テレビの方に言われました」とテンションが上がるそうだが、今作については「血のり、ないですね…残念!」と惜しんでいた。