2018年12月22日より公開されている映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』(監督:山口恭平)のヒットを記念し1月9日、東京・丸の内TOEIにて「大ヒット御礼!応援上映会」が開催された。上映前のステージには、現在好評放送中の『仮面ライダージオウ』主要キャストが登壇。駆けつけた大勢の仮面ライダーファンと共に映画のヒットを祝い、映画撮影の裏話を語ると共に、今年の抱負を書にしたためた「書き初め」を披露した。

  • 左から、渡邊圭祐、押田岳、奥野壮、大幡しえり

映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』は、公開3日間の成績(興行収入および動員)が、2009年から始まった仮面ライダー"冬映画"の歴代NO.1を記録するという、大ヒットスタートを切った。その上、「ぴあ映画初日満足度ランキング」(12月22日ぴあ調べ)「Filmarks初日満足度」(12月25日Filmarks調べ)でそれぞれ同週公開作品中1位を記録。そして、公開から12日間で、興行収入が早くも10億円を突破した。これは仮面ライダーの冬映画で歴代最速記録だという。さらに、正月3が日の興行収入も冬映画歴代最高記録を樹立し、まさに記録尽くしの映画となっている。

平成仮面ライダーの集大成にふさわしい大ヒットを記念して、ファンが思いっきり大きな声でスクリーン上の仮面ライダーに声援を送ることのできる「応援上映会」が催され、上映に先だって行われた舞台挨拶では、『仮面ライダージオウ』の主要キャスト陣が客席から登場。多くの観客たちの拍手と熱い声援に応えながら、渡邊圭祐、大幡しえり、押田岳、奥野壮が順番にステージへ上がった。

仮面ライダージオウ/常磐ソウゴを演じる奥野壮は、仮面ライダーW(ダブル)の力を備えたライドアーマーを身に着けた姿「仮面ライダージオウ ダブルアーマー」での決めゼリフ「さあ、お前の罪を……教えて!」を、可愛い仕草を交えながら披露。

仮面ライダーゲイツ/明光院ゲイツ役の押田岳は奥野の可愛らしさに続くかのように、『仮面ライダービルド』のヒロインで、ネットアイドル「みーたん」として活動していた石動美空(演:高田夏帆)のフレーズ「みんなのアイドル~! みーたんだよ!」とゲイツの印象的なセリフ「お前を消したくてウズウズしている」を組み合わせたあいさつ「みんなのウズウズ~、明光院だよ!」をにこやかな笑顔で決めてみせ、会場から大きな拍手をもらった。

ツクヨミ役の大幡しえりもまた「みんなのアイドル~! ツクタンだよ!!」と、みーたんのフレーズをアレンジして元気よくあいさつ。

そしてソウゴを"わが魔王"と呼びあがめる預言者ウォズと、仮面ライダーウォズに変身する"もうひとりのウォズ"の2役を演じる渡邊圭祐は「みんなの"わが魔王"~、ウォズたんだよ!」と、まさかのみーたんネタを被せてきたあいさつを披露して、客席をわかせた。すかさず奥野から「いや、わが魔王ってオレやし!」と、勢いのある大阪弁でのツッコミまで受けていた。

映画が大ヒットして、何か反響が聞こえてきたか?というMCの問いに対しては、押田が「ダンスを習っていた恩師からひさしぶりにラインが来て『実は俺、平成仮面ライダー20作品ぜんぶ観ているくらいファンなんだ』と初めて知らされたんです。それで『お前が仮面ライダーになるなんてどうなのか?と思っていたけれど、映画を観て思った。お前は完璧だ!』と言ってもらえて、すごく嬉しかった!」と、映画によってかつての師から仮面ライダーだと認めてもらえたことを心から喜んでいた。

大幡は「仲のいい友だちに連絡したら『今から仮面ライダーの映画を観に行く』と言われたので、私も一緒に映画館で二度目の『平成ジェネレーションズFOREVER』を観てきました! 実際に映画を楽しんでくださるお客さんの反応を生で観ることができて楽しかったです」と、友だち同士で自身の出演映画を観たことを明かした。

奥野もまた年末に地元・大阪へ帰った際、友人たちと一緒に『平成ジェネレーションズFOREVER』を観に行ったと語り、「お前が隣におるのに、(スクリーンに)お前が映っているのって、めっちゃオモロいな!と友だちから言われました(笑)」と、親しい友人同士ならではのリアクションがあったことを笑顔で話していた。

続いて、今回の「応援上映」でファンの方々に声を出して応援してほしいシーンは?という話題に移り、奥野が「ウォズがソウゴを起こすシーン」と話すと、渡邊が「そこは俺に言わせて!」と自身の印象的な場面での応援をリクエスト。

渡邊は「だいたい始まって30分後ぐらいに、ウォズが"声"だけで出てくるんです。例のセリフを3回繰り返すのですが、2回目、3回目はみなさん一緒に言ってください」と、ウォズの得意のセリフ「わが魔王」を"ビブラートを効かせて""エコーをかけて"復唱してほしいと語った。その直後「いっしょに練習してみましょう。……わぁぁぁが、ンまおぉぉぉうっ!」と渡邊が強烈な"お手本"を示して、奥野が「わっ、クセ強!!」と驚く場面も見られた。

改めて奥野は、応援してもらいたいシーンとして「大勢の人たちに応援されながら、ビルドとジオウがバイクで走るところ」を上げ、「そこでみなさんも大きな声で応援をしてほしい」と呼びかけていた。

大幡は「映画を観ているとき、自分も叫びたくなったシーンがありました。歴代の平成仮面ライダーが次々と登場していくところでは、客席のみなさんがそれぞれ好きだった仮面ライダーの名前を呼んでくれたら盛り上がると思います」と、平成仮面ライダー20人がさっそうと駆けつけ、それぞれの得意技を繰り出して敵を倒していく名場面を、ファンの方々の声援で盛り上げてほしいと話していた。

押田は、応援してほしいシーンとして一言「受験」と語り、客席からの爆笑をつかんだ。これは劇中でゲイツが大学受験に挑む高校生に"変わって"しまうシーンを指しているのだが、奥野に「どう応援したらいいの?」と尋ねられた押田は「ハチマキを頭に巻いて、そうとう追いつめられているから、とにかく声をかけてあげて」と呼びかけた。

また、ソウゴとゲイツが変身する際、「変身!」のかけ声を一緒に言うのもいいと語った奥野の言葉を受け、押田が「きょう変身ベルト(ジクウドライバー)持ってきている人います?」と客席に声をかけたところ、けっこうな数のファンがジクウドライバーの玩具を持参してきているのがわかって、キャスト全員が「おおっ」と驚き、喜ぶ姿が見られた。

次の話題として、映画の(サプライズ)ゲストとして登場している『仮面ライダー電王』(2007年)の野上良太郎役・佐藤健と共演した奥野、押田に感想が求められた。奥野は「終始、鳥肌(が立った)」と、先輩俳優との共演に緊張と興奮を覚えていたことを明かし、押田は「共演によって勉強させていただきました。芝居をしていないときでも、僕たちに気さくに話しかけてくださったりして、こちらの緊張をほぐしてよい芝居になるように導いてくれました」と、現場の雰囲気を良い方向に持っていく佐藤の姿勢に感激し、楽しい撮影になったと語っていた。奥野が「仮面ライダー(電王)として佐藤健さんにお会いできる機会は、もうほとんどないんじゃないかな。貴重な体験をさせていただきました」と、佐藤との共演シーンを噛みしめると、押田もまた「佐藤さんとの共演は仮面ライダーとしても、役者としても嬉しかった」と笑顔を見せた。

佐藤との共演はなかったものの、撮影現場を見学していたという渡邊は「普段とは違うテンションで、空気が張りつめていた。僕は出演していなくてよかったです。台本(のセリフを)忘れちゃいそうで……」と、極度の緊張感があった現場を振り返り、スタッフさんがみんな、このシーンをみなさんの心に残そうと、熱を込めて撮っていた」と、撮影スタッフの強い思いが佐藤の出演シーンに注がれていることを改めて話していた。

一方、試写を観るまで佐藤の出演を知らなかった大幡は「台本には(佐藤の出演シーンが)載っていなかったので、映画を観ながら『私、台本ちゃんと読んだよね?』と心の中で悩んでいました。奥野くんと押田くんは佐藤さんと共演しているし、渡邊さんはそのことを知っていたし、私だけが知らなくて『私も現場に行きたかった!』と悲しくなりました」と、苦笑まじりに語った。

新年を迎えて初の舞台挨拶ということもあって、キャストそれぞれがイベント開始前に書いた「書初め」を披露し、今年の抱負を語るコーナーが設けられた。

渡邊が書いたのは「祝う。」という言葉。渡邊は「これは、みなさんに叫んでほしい言葉なんです。僕が『祝え!』といつも言っているのは、ジオウを祝ってほしいから。なので映画の中でウォズが『祝え!』と言ったら、みなさんで『祝う!』と返してください(笑)」と、観客に映画でコール&レスポンスをしてもらうよう提案した。

大幡はしっかりした美文字で「飛躍」という言葉を披露し「今年は『ジオウ』の撮影も含め、努力してもっと飛躍していきたい」と、念頭の抱負を述べた。書き初めについては「5~6人くらいの人から凝視されながら文字を書いたのは初めてで、緊張で手が震えた」という裏話を明かしてくれた。

押田は、気合いのこもった「でやあああ」という迫力の言葉を、大きな叫び声とともに発表。「でやあああ」とは、仮面ライダーゲイツがライダーキックを放つ際のかけ声であるそうで、「(最近)負けすぎて"勝ちたい"という気持ちが出過ぎたんですね。1回くらいライダーキックを決めさせてほしいなという気持ちと、頑張りますという思いを込めました」と、書についての説明を行った。

奥野は「吸収」という言葉を披露し「お芝居を含むすべてのことを吸収して、自分の力にできたら」という思いを込めたと説明。若さと情熱であらゆる物事を自分の中に取り入れようとする奥野の真摯な姿勢を感じたファンから、大きな拍手を受けた。

最後に、改めてマイクを手にした奥野は「みなさんの力で記録的な大ヒットを迎えることができ、平成仮面ライダーの集大成を飾るにふさわしい作品となりました。平成仮面ライダーを愛してくださったすべての方々に観ていただきたい映画です。みなさんの愛を受け、僕たちはこれからも走り続けます。これからも僕たちや『仮面ライダージオウ』に関わる者、みんなで頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と元気よくコメントし、舞台挨拶を見事にしめくくった。

映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー 平成ジェネレーションズ FOREVER』は現在大ヒット公開中。なお、マイナビニュースでは平成仮面ライダー20作を記念した『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』大特集を展開している。