■2018年の手応えと2019年の目標

――2018年を振り返って、どのような年になりましたか?

2017年に『Nスタ』を始めてから生活にリズムができて落ち着いたなと思っていましたが、2018年はそのリズムが自分のものになりつつあるなという年で、少しずつ余裕を持てるようになりました。それを踏まえて2019年は、今までやってなかったこととか少しずつチャレンジできたらなと思います。

――新しいチャレンジとはどのようなことを考えていますか?

2018年に声優に初挑戦したりナレーションのお仕事も少しやらせてもらったりしたので、自分の声を使って表現の幅を広げられる余地があるのであれば今後もチャレンジしてみたいです。また、2018年は決して多くの場数は踏んでいない「番組進行」という仕事の機会もいただいたので、いいバランスでVTRや視聴者のみなさん、出演者をつなぐ架け橋のような仕事の勉強をもっとできたらなと思います。2018年に蒔いた種を少しずつ発芽させて花開ける2019年にしたいですね。

――今年は「タレント番組出演本数ランキング」女性タレント部門3位と大活躍されましたが、「2位、1位の景色を見てみたい」と話されていましたね。

そうは言いましたが、ただたくさん出れば良いものでもないということも分かっています(笑)。最も大事なのは、求められ続ける存在になること。そのためには自分の年齢やポジションが変わっても、その変化に応じて自分が今何を求められているのかを瞬時に察知する嗅覚が必要ですよね。アンテナを常に張っておかないと、すぐ鈍ってしまう。この作業の積み重ねかなと。その結果として、1年を振り返ったときに「こんなに出演してたんだ」ってなれたらうれしいです!

  • ホラン千秋

■仕事へのスタンスと将来像

――将来はどのような人になっていたいですか?

実はあんまり考えていないです。キャスターも面白いですし、バラエティも好きですし。今やらせてもらっているお仕事はどれをやっている瞬間も幸せだなと思うので、一つ一つ今やっていることを続けていった先では、きっと充実した日々を送れているんじゃないかと思っています。あとは、今までお世話になった方々…仕事がない時代に仕事をくださった方や、仕事がなくても毎日サポートしてくれた事務所のスタッフ、家族のみんなにも、少しずつ恩返しできるような30代になればいいなと思います。

――具体的な目標というのは掲げられていないんですね。

若い頃は「歌手になりたい」とか、「女優になりたい」とかいろんな夢があったんですけど、その夢を追い続けてなかなか芽が出ない時期が10年くらいあって。大学を卒業して社会人になるタイミングで、「何かを伝える」という仕事なら、形は何でもいいと思うようになりました。そうして窓口を広げてみたことで、様々な可能性を試すことができ、少しずつ仕事を頂けるようになりました。「これだ!」と的を絞って突き進むよりは、自分が興味を持ってやりたいと思える範囲内の仕事を続けていけば、自ずと理想に近づいているタイプの人間なのかなと思っています。でも強いて言うなら、みんなが知っているイベントや番組、作品に関われる日が来たらいいなとは思います。長い間愛され続けるものに関われるって、やっぱり素敵なことだと思うんですよね。そのためには、まだまだ修行が必要です! そんな日を夢見て、2019年もまい進していきたいです。

――30代という年齢は意識されていますか?

自分ではしていないと思っていたけど、やっぱりしているのかな(笑)。30代になって、たとえ結婚とか出産とか大きな人生の変化のタイミングが来たとしても、仕事が大好きなので続けていられたらいいなと考えています。

――ご予定は!?

ないですよ(笑)。ただ、家族が大好きなので、家庭と仕事を両立して育ててくれた両親のような大人に私もなりたいなと思っています。結果、仕事だけでも全然幸せですけど(笑)、もしそんな日が来たら、うまくバランスをとって両立できたらいいなと思います。

  • ホラン千秋
■プロフィール
ホラン千秋
1988年9月28日生まれ、東京都出身。2005年にスーパー戦隊シリーズ『魔法戦隊マジレンジャー』で女優デビューし、ドラマや映画に出演。近年は、トーク力を生かしてバラエティ番組で存在感を発揮し、2012年に『NEWS ZERO』(日本テレビ)のキャスターを担当するなど報道番組にも出演。現在はキャスターを務める『Nスタ』(TBS)や水曜レギュラーの『バイキング』(フジテレビ)などに出演し、劇場版『若おかみは小学生!』(2018年)で声優にも初挑戦するなど、幅広く活躍している。