フリーアナウンサーの有働由美子と日本テレビの水卜麻美アナウンサーがこのほど、同局系特番『キャスター&記者1000人が選んだ!平成ニッポンの瞬間映像30』(28日19:00~22:54)の収録に臨み、それぞれ感想を語った。

  • 有働由美子アナ(左)と水卜麻美アナ=日本テレビ提供

この番組は、日テレ系列のキャスター・記者ら1,000人以上に大規模アンケートを実施し、大事件や大災害、ブームを巻き起こした社会現象から記者会見まで、記者たちの記憶に残る「瞬間映像」から、トップ30をランキング形式で紹介。有働アナと水卜アナが、MC初タッグを組む。

収録では、有働アナがピンと背筋を伸ばして映像に見入る一方、水卜アナはやや前のめり気味。スタジオ部分では有働アナがゲスト出演者への質問などまわし役、水卜アナは平成にまつわるクイズを出題するなど、それぞれに役割を分担しながら収録は順調に進んだ。 阪神淡路大震災に話が及ぶと、当時NHKのアナウンサーとして取材に入った有働アナが先輩アナウンサーから受けた指導の裏話を披露、一方で水卜アナは高校生の頃、バレー部だった時の勝負メシを紹介するなど、2人のトークも盛り上がり、有働アナは収録当初は「水卜(みうら)アナウンサー」と呼んでいたのが次第に「みとさん」になる場面もあり、2人の距離が縮まっていった。

スタジオ中が笑いにつつまれる場面もあれば、連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤元死刑囚の素顔を描いたドラマでは、スタジオ内が静寂につつまれ、出演者らが映像に見入る場面も。さらに、ゲストやスタジオ観覧客が、目頭を熱くする場面もあった。

収録を終え、有働アナは「思っていた通りでした。(水卜アナは)アナウンス技術も、まわしの技術もすばらしくて、本当に楽にやらせていただきました」といい、水卜アナは「有働さんの話の振り方、受け方、寄り添うコメント、すべてが勉強になりました。今回は有働さんといっぱいお話ししたくて、打ち合わせの時から放送に関係のない話もさせていただきました」とコメント。有働アナから、バブル時代の“アッシーくん”“メッシーくん”の話をされたという水卜アナは「本当に存在したものなのか気になっていたので、教えていただいて楽しかったです」と明かした。

収録で印象に残った点を聞かれると、有働アナは「どれも事件・事故のニュースとして伝えてきたものでしたが、今回、日本テレビが独自入手した音声や映像で改めて再構成されたものを見ると、こういう事件だったのかと再確認したものもありました」と話し、水卜アナは「みんなが真似したポーズが紹介されたときに、『これあった!』っていうものもあって印象的でした。オリンピックの度にスターが生まれて社会現象になっていったことなど、皆で楽しみながら見ていただける番組になったかな、と思いました」と見どころを語った。

そして、有働アナは「自分の人生や自分の1年を重ねながら見ていただくと1年の締めに良いと思います」、水卜アナは「30年あると人それぞれ、その時に感じていたことが全然違うので、なるべくたくさんの人と一緒に見ていただいて、年末の会話のきっかけになればいいなと思いました」と感想を述べている。