有村架純主演のTBS系火曜ドラマ『中学聖日記』(毎週火曜22:00~)が第9話で大きく物語が動き、いよいよ怒涛の第10話を迎える。女性教師と男子中学生による禁断の純愛を紡ぎ上げてきた本作。有村と、本作で鮮烈な芸能界デビューを果たした相手役の岡田健史、本作を手掛けた新井順子プロデューサーに、撮影秘話や今後の見どころについて話を聞いた。

  • 『中学聖日記』

    有村架純主演『中学聖日記』第9話の場面写真

原作は漫画雑誌『FEEL YOUNG』(祥伝社)で連載中のかわかみじゅんこによる同名コミック。片田舎の中学校に赴任した女性教師・末永聖(有村架純)が、婚約者のある身でありながら、10歳年下の中学生・黒岩晶(岡田健史)と恋に落ちる。当然ながら、周りから猛反対され、2人は一旦引き離されてしまうが……。

第6話からは3年後を描く高校生編となった。第9話で、父・康介(岸谷五朗)を探しに「山江島」へ行くという晶と行動を共にした聖。晶は島で無事に父と再会でき、聖はほっとする。

父から聖との関係を問われた晶は「もうこんなに誰かを好きになれないと思う。先生以上に」と、聖への溢れる想いを告白。父は「本当に先生が好きなら逃げるな」という力強い助言を贈る。その後、聖も封じていた晶への苦しい愛を吐露。2人は共にかけがえのない存在だということを確認し合う。

――5話から3年という月日が流れ、それぞれが演じられた役柄が、外見的にも内面的にも変化しました。有村さん岡田さんは、演じる上でどういう点を意識しましたか?

有村:聖は変わっているようで変わってないです。台詞にもありましたが、あの頃のまま、ずっと止まっていて、前へ進めていない気がしました。だから私も、大きく何かを変えようという意識はなかったです。

ただ、晶に対して、突き放すような言葉を言えたので、少しは成長しているのかなと思いました。でも、それも感覚の問題で、言葉にするのは難しいのですが、何か違うなという思いはありました。

岡田:3年の間に何があったかを、新井さんが細かく話してくださったので、そこをイメージしながら演じさせてもらいました。中学生の晶は全く愛想笑いをしなかった少年だったけど、6話でお店の人と会話をする時に笑えるようになっていた。それは3年前の晶にはできなかったことで、社会性が少しでも身についたことを見せようと意識しました。

また、中学生の晶は、衣装さんや新井さんとも話し合い、2つも3つも大きいXXLのシャツを着て、子どもっぽく見せようと試行錯誤していたんです。でも、3年後を演じるにあたり、一気にちょうどいいサイズのシャツに変えて、少しでも大人になったように見せようとしました。

新井:岡田くんは、髪を切ってもらい、はっきりしゃべるようにしようと話し合ったりしました。髪型は短いほうがいいという声が多かったです。

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――怒涛の展開を迎えた第9話ですが、第10話の見どころを教えてください。

有村:もう迷うことがなくなった聖が、晶に対する思いを、自信をもって持ち続けていいんだと思えたのが9話です。そこを受けての10話は、これからどうやっていろんなものに向き合っていくかを2人で考え、乗り越えていこうとする回になります。お互いにできることを、今やろうとする。2人は目に見えないところでつながっている感じです。

岡田:10話では、それぞれが相手を思うがゆえに、そういう行動をとってしまうの!?と驚く回になります。晶にしても、聖ちゃんにしても、お母さん(夏川結衣)にしても、勝太郎さん(町田啓太)にしても、原口さん(吉田羊)にしても、愛がよく見える回だなと思いました。ぜひ、そういうところを観てほしいです。

新井:聖ちゃんが変わります。脱ぎます! と言っても服を脱ぐのではなく、マントを脱ぎ捨てる感じで一皮むけます。そこから揺るがない聖ちゃんが突っ走っていく。でも、その先に大きな落とし穴があるのですが(苦笑)。

それまでの聖ちゃんはイジイジナヨナヨしていて、観ている人からすると『もう~、はっきりして!』となっていたと思うんですが、それは彼女に理性があるからで。でも、それをバサッと脱ぎ捨てた時、すごく強い聖ちゃんが出てきます。

彼女が自分の道を切り開こうと邁進し、それを見た晶くんが思わぬ行動に出てしまう。きっと、あれ?という瞬間があると思います。

――12月に入り、物語はさらにうねりを見せてきました。クライマックスに向けて、プロデューサーの口からひと言お願いします。

新井:8話から先は原作の先を描くオリジナルになっています。9話から続く10話、11話と、ジェットコースターのような展開を迎えますのでお楽しみに!

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