西日本鉄道と大牟田市は26日、大牟田市内線で活躍した路面電車204号を改修した後、2019年3月をめどに大牟田駅西口駅前広場に移設し、シンボルモニュメントとして活用すると発表した。

  • 大牟田駅西口駅前広場での路面電車204号配置イメージ

路面電車204号は1943(昭和18)年に製造され、1952年まで大牟田市内線を運行していた。その後、福島線、福岡市内線を経て1975年に廃車となり、山口県光市立図書館で保存された。2011年4月、老朽化にともない解体されそうだったこところを市民団体「204号の会」により大牟田に引き取られ、大力茶屋敷地内で保存・公開されていたが、今回、「204号の会」から寄贈の申し出があったという。

大牟田駅西口駅前広場に移設した路面電車204号は、マップや観光パンフレットを置くなど、観光案内機能として多くの人が利用できるように活用される。路面電車の移設を機に、駅前広場でマルシェなども開催し、駅のにぎわい創出に努めていくとのこと。路面電車204号の展示開始は2019年3月頃を予定している。

  • 路面電車204号は福岡市内線で活躍した当時の色に塗り替える予定

西日本鉄道は地域を味わう旅列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」(2019年3月運行開始)をきっかけに、駅前のにぎわいの創出、大牟田市のまちづくりに寄与できる可能性があることから、路面電車の改修に協力。大牟田市も路面電車の展示に合わせて大牟田駅西口の環境整備を行い、ベンチ・トイレ・花壇などを改修する。