JR北海道は北海道胆振東部地震で発生した被害のため復旧作業を行っていた日高本線苫小牧~鵡川間について、運転再開のめどがついたことを受け、11月19日午後の苫小牧駅発鵡川駅行の普通列車から運転を再開した。

  • 日高本線苫小牧~鵡川間が運転再開(写真は2016年撮影)

日高本線は9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震の後、9月9・11日にJR北海道による現地調査、9月12日に鉄道総研による現地調査が行われ、9月28日に鉄道総研からコンサルティング報告書を受領。10月18日から厚真川橋りょうの現地での作業を行っていた。

試運転列車により踏切や軌道状態について最終の安全確認を実施した後、11月19日の苫小牧駅14時32分発、鵡川駅行の普通列車から運転再開し、キハ40形「道央 花の恵み」車両を使用すると発表されていた。なお、線路の補修作業を実施した区間では、レールとマクラギを支える砂利などが十分に締め固まり、列車が所定速度で走行可能となるまでの間、徐行運転が行われるとのこと。これにより、勇払~鵡川間の普通列車に5~10分程度の遅れが発生し、苫小牧駅で通常の乗換えができない場合もあるとしている。

また、苫小牧駅5時45分発、鵡川駅行の列車については、徐行運転による通勤通学への影響を最小限とするため、苫小牧駅5時40分発に変更して運転する。冬期間は線路が凍結するため、線路の状態が落ち着く来春以降の徐行運転解除を予定している。