JR北海道は29日、快速「エアポート」の一部車両にて、10月30日から車内における無料公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスの提供を開始すると発表した。訪日外国人のインターネット接続環境への要望に応えるため提供するが、日本人を含めた誰でも利用できるとのこと。

  • 快速「エアポート」

今回はKDDIグループの協力の下、快速「エアポート」の車内でWiMAX2+回線を利用したJR北海道のオリジナルWi-Fi接続サービス「JR-Hokkaido Free Wi-Fi」の提供を一部車両で開始する。同サービスでは、携帯電話の通信契約がなくても車両内に搭載されたアクセスポイントからの電波を利用し、無料でインターネットを利用することができる。なお、サービスの利用が可能な車両には、車内にステッカーを掲示して案内を行う。

利用する際、SNSアカウント方式もしくはメールアドレス方式のいずれかによる認証が必要。1日何回でも利用できるが、1回の接続時間は最大2時間で、携帯電話の電波を使用したサービスのため、電波の届かない区間では利用できない。なお、Wi-Fi機器を搭載した車両が快速「エアポート」以外の列車として運転する場合も利用可能となる。

SNSアカウント方式の認証では、「Facebook」「Twitter」「Google」「Yahoo! JAPAN」のアカウントが利用可能。メールアドレス方式の認証では、利用するメールアドレス送信することで仮登録が行え、そのメールアドレス宛に送信されたメール記載のURLを10分以内にクリックすることで本登録による認証が完了する。

同社は東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年夏までに、快速「エアポート」の全列車においてサービスを提供できるように、今後も順次サービス提供車両を拡大していくとしている。