2018年10月19日(金)に公開された劇場版アニメ『魔法少女リリカルなのは Detonation』。公開3日目を迎え、豪華キャスト12名が登壇した公開記念舞台挨拶が行われた。

「魔法少女リリカルなのは」シリーズは、2004年のTVアニメ第1作目放送以降、長年愛されてきた熱血バトル魔法アクションアニメ。これまでTVアニメ4作、劇場版3作が公開され、劇場版1作目はTVアニメシリーズのリメイクながら、興収計約9.5億、動員数計約67万人と人気を博した。本作は、昨年7月に公開となった完全新作劇場版『魔法少女リリカルなのは Reflection』の後編にあたり、前編で残された様々な謎がいよいよ解き明かされるとあって、公開前から大きな話題を呼んでいた。

新宿ピカデリー1回目の舞台挨拶は、14:10回の上映終了後に開催。会場には公開を待ちわびていたファン約550名が集まったほか、全国の上映劇場89館にてライブビューイングも実施された。

司会の三嶋章夫統括プロデューサーの呼び込みで、総勢12名のキャストが登壇。高町なのは役/田村ゆかり、フェイト・T・ハラオウン役/水樹奈々、八神はやて役/植田佳奈、アミティエ・フローリアン役/戸松遥、キリエ・フローリアン役/佐藤聡美、イリス役/日笠陽子、ユーリ役/阿澄佳奈、シグナム役/清水香里、ヴィータ役/真田アサミ、シャマル役/柚木涼香、ザフィーラ役/一条和矢、クロノ・ハラオウン役/高橋美佳子が登場し、客席からは大きな拍手で迎えられた。また、当日はハロウィンが近いということで、はやて役の植田と、はやての守護騎士を演じる4名(清水、真田、柚木、一条)はハロウィンアイテムを身に着けて登場し、会場を沸かせていた。

『Reflection』『Detonation』の二部作を通して見た感想を尋ねると、キャスト陣からは「感動した!」「何度も泣いた!」という声が。本作について、泣けるシーンや、心のメモに残したい良いセリフがたくさんあったと話した田村。中でもお気に入りのシーンとして、クライマックスにある、なのはが幼いなのはと対峙する場面をあげ、「幼いなのはの優しいセリフが心にグッときました!」と熱弁した。

水樹は、「14年前から続く『なのは』シリーズに関わる、たくさんの人の『なのは愛』が画面に凝縮している作品でした」と話し、自身もフェイトというキャラクターを長年演じ、キャラクターの成長を感じることができている喜びを語った。また、激闘の後の仲睦まじいなのはとフェイトの姿が、お気に入りポイントのひとつだとのこと。

植田は、『Detonation』は「3つの絆」が印象的に描かれている作品だったとコメント。「はやてと守護騎士たち」、「ディアーチェたち3人とユーリ」、「なのは・フェイト・はやて」という、異なる3つの絆のそれぞれに心を打たれたと話した。

お揃いのアイテムを身に着けて登場した守護騎士の面々は、仲の良さを感じさせるトークを繰り広げ、特に、全員が共通して、これまで後方支援を担うことが多かったシャマルが今作では戦闘で本格的に活躍していたことに触れ、驚きと喜びの思いを語った。

舞台挨拶中には、本作のカギを握るキャラクター・イリスを演じた日笠の熱演に対し、賞賛の声が繰り返しあがる場面も。そんな状況に日笠がツッコミを入れつつも、大好きな「なのは」作品に参加できた嬉しさを伝えた。

また、戸松、佐藤は、ストーリー以外の挿入歌や効果音、作画など細かい部分のこだわりにも注目。特に音響については、万単位の効果音が使用されていると三嶋統括プロデューサーから明かされ、会場にどよめきが起こった。

和気あいあいとした雰囲気で進んだ舞台挨拶の締めくくりは、高町なのはを演じた田村ゆかりから来場者へ向けてのメッセージ。「今日、ここから見える皆さんの顔がとてもにこやかで楽しそうで、本当に良かったです。まだ公開されたばかりですが、皆さんにたくさん足を運んでいただいて、ロングランになってくれたらいいなと思います。この作品を見ていただいた皆さんに喜んでもらえたら、これ以上嬉しいことはありません!」

14年続いてきたシリーズであるが、初の完全新作となった劇場版二部作の完結は、長らく応援するファンにとっても、キャスト陣にとっても、涙なしでは見られない「なのはの集大成」といえる作品となったようだ。

劇場版アニメ『魔法少女リリカルなのは Detonation』は現在公開中。各詳細は公式サイトにて。

(photo:MASA)