白金プラチナ通りのランドマーク的な有名店、「BLUE POINT(ブルーポイント)」。10月15日よりビールと食事の相性を楽しむ『ペアリング』メニュー「Craft Beer Dinner(クラフトビールディナー)」が登場したというので、ビール大好き歩く樽生人間の筆者が早速試食&試飲してまいりました!

  • ビール界に黒船!? 「グースアイランド」×ペアリング料理で楽しみ方新発見

    これだけのビールと料理、クオリティの高さで税・サービス料別8,000円。お得が過ぎる(写真は2人前)

老舗アメリカンダイニングの限定メニュー

「BLUE POINT」は、地下鉄各線白金台駅から徒歩5分、40年以上の歴史あるアメリカンダイニング。今回、シカゴ発のクラフトビール「グースアイランド」とのコラボレーションで、5種類のクラフトビールと、それぞれにマッチした料理を楽しめるコース「Craft Beer Dinner」を10月15日から12月16日までの期間限定で提供するという。

  • 大通りに現れたガチョウさん。グースアイランドとのコラボをわかりやすく表現中

テーマはビールとの「ペアリング」。アメリカでは定番となっているクラフトビールに合わせて料理を創作することで、新たなアメリカンスタイルのコースメニューを展開しようというものだ。料理全8品に対し5種類のクラフトビールが用意されているというから、結構なボリュームの記事になりそうなのと最終的に酔っぱらってそうなので、前置きはそこそこに早速レポート開始!

1杯目:「Sofie」

まず最初に飲んだビールは「Sofie」(アルコール度数6.5%)。ワイン樽で製造しているそうで、柑橘系の爽やかな酸味が舌に残る。思わず「これってビール? 」というくらいのオリジナリティのある飲みやすさで、お酒に強くない女性にもおすすめ。

  • ボトルからしてビールっぽくない「Sofie」はオリジナリティある味が楽しめる

こちらのペアリング料理はビターマーマレード&ゴルゴンゾーラと、なめらかなチョリソークリームの2種類による「小さなふたつのトースト」。優しい甘みが美味しいビターマーマレード&ゴルゴンゾーラ、対照的にスパイシーなチョリソークリーム、共に爽やか甘みとスパイシーな風味のある「Sofie」に絶妙なアプローチで相性良し。

  • 「Sofie」と合わせる「小さなふたつのトースト」。小さな巨人ってくらい個性的で印象に残る味だった

なるほど、ペアリングメニューってこういうことなのか! 食べみて納得。ちなみに「Sofie」をレストランで提供するのは、日本では「BLUE POINT」が初めて。これだけでも十分お店に足を運ぶ理由になりそうだ。

2杯目:「312 Urban Wheat Ale」

続いては「312 Urban Wheat Ale」(アルコール度数4.2%)なるビールが登場。「312」とはシカゴの市外局番なんだとか。瓶の黄色いラベルもポップで楽しい。飲みやすく、万人に受け入れられそうなスタンダードな味だ。

  • オバマ前アメリカ大統領もお気に入り「312 Urban Wheat Ale」

ペアリング料理は、シーフードがたっぷり詰まった「シカゴピザレッドクラムチャウダー」とピクルスの酸味が鮮やかな「Dogサラダ」。

  • シカゴピザレッドクラムチャウダーとDogサラダ

3杯目:「IPA」

そして、一番人気の「IPA」(アルコール度数5.9%)は、ホップのイラストがラベルに描かれているのが象徴しているように、まさにザ・ホップっていう感じで、ビールマニアに好まれそうだ。

  • ホップの味を感じたいならこれ「IPA」

それにしても結構苦みのクセがすごいなあ~と思いつつ、「バッファローウィングチキン」「ガーリックソフトシュリンプ」を食べつつ飲んでみると、甘辛い味が苦みと調和してこれまた合う。辛すぎる食べ物だと結局飲み物は流し込む感じで味はなんでも良くなっちゃうけど、これなら両方の味が活かされる。なるほど、ペアリングメニューってこういうことなのか(2回目)。

  • バッファローウィングチキンとガーリックソフトシュリンプ

この4つのフードは「4種のアメリカン」として提供される。それにしても、本当にそれぞれのビールと抜群に相性の良い料理ばかり。これはこの先も楽しみだ(試飲の範疇を超えてすでにほろ酔い気味)。

4杯目:「Honkers Ale」

4杯目は、「Honkers Ale」(アルコール度数4.3%)。グースアイランドが1988年に創業した際に初めて発売されたというブランドの原点的なビール。

  • 「Honkers Ale」はグースアイランド原点的なビール

メイン料理の「メキシコ産 PORK CHOPハーブ焼き」と合わせていただいた。マスタードとハーブで味付けしたポークチョップに、半熟卵とマッシュポテトとチェダーチーズたっぷりのエッグスラットをかけて軟らかいジューシーな肉をガブっと噛みしめてから、「Honkers Ale」をグビグビ。スッキリと優しく後味が良いから、ポークの脂との相性でゴクゴクいけてしまう。あ~美味い。ヤバい、これはもう家に帰れない気がしてきたぞ。大丈夫なのか、俺。

  • チェダーチーズたっぷりのエッグスラットをかけて。これはたまらん

5杯目:「Bourbon County Stout」

そんな筆者の前に登場したのが、「Bourbon County Stout」(アルコール度数14%)。グースアイランドの1000回目の仕込みを記念してバーボン樽で熟成されたビールで、今回、待望の日本初上陸だという。

  • 日本初上陸の「Bourbon County Stout」。とんでもないやつが来ちゃったね

そんなビールが飲めるなんて、すごいなBLUE POINTさん。真っ黒でインパクト大なビジュアルにこれまでの4種類のビールとは違ったドキドキ感が高まる。早速グラスに手を伸ばすと、スタッフさんから「度数が結構あるので、飲んだらフラフラになるかもしれません」との注意喚起が。

マジか! でも漆黒のビジュアルに魅せられてついつい本気飲み。口にした瞬間は甘めでチョコレートっぽい風味がする。少しすると口の中にカ~っと熱くなるように濃厚でヘヴィな味が広がりだした。ペアリングの「栗のビターなCHOCOLATE&メープルベーコンエスプレッソPANCAKE」をチビチビ食べながら舐めるように少しずつ飲むのが良いかも。

これは概念を覆す、すべてのビール好きは喉を開国せざるを得ないって感じのビール界の黒船来航だ。行こうぜ、ビールの向こうへ。ということでグラスいっぱいの「Bourbon County Stout」をグイッと全クリア。正直、すごく酔いました、はい。

  • グースアイランドのビールということで注ぎ口もこの通り

5種類のクラフトビールと料理全8品で、価格は税・サービス料別8,000円。これって、じつは相当リーズナブル。だって、ビールの合計だけでも6,000円程するのだから。ここでしか味わうことのできないクラフトビールと料理のペアリングで、リッチな時間を是非楽しんでほしい。

●information
「BLUE POINT」
東京都港区白金台4-19-19
営業時間:ランチ 11~17時
ディナー 17時~23時(L.O 22時)
定休日:無